青汁でローヤルゼリーを割る
生ローヤルゼリーにはさまざまな栄養素が含まれていますが、酸味が強くて刺激があり、お世辞にもおいしいとは言えないものです。青汁も「まずさ」については五十歩百歩と言ったところですが、ローヤルゼリーの味を目立たなくするぐらいのことはできます。
ただ、ローヤルゼリーを青汁で割ると、両方の成分による相乗効果が期待できるため、味を我慢して飲んでみる価値はありそうです。
ローヤルゼリーと青汁に期待できる相乗効果は?
青汁でローヤルゼリーを割り、両方の栄養素を一緒に摂取することで、さまざまな相乗効果が期待できます。主なものとしては美肌、骨粗鬆症対策、腸内環境の改善などが挙げられます。
また、ローヤルゼリーに含まれているミネラルの吸収率がアップする可能性もあります。
ビタミンA摂取で美肌効果
ローヤルゼリーにはさまざまなビタミンが含まれていますが、すべて水溶性で、ビタミンAをはじめとする脂溶性のものは含まれていません。青汁には体内でビタミンAになるβ-カロチンが含まれており、ローヤルゼリーの栄養素を補完してくれます。
ビタミンAの働きのひとつは肌の状態を整えることで、肌荒れ防止などが期待できます。
ローヤルゼリーには肌に張りを与えるコラーゲンの原料であるアミノ酸が含まれていますので、ビタミンAと同時摂取することで相乗効果が期待できます。
カルシウムで骨粗鬆症対策
骨密度が低下して折れやすくなる骨粗鬆症は、女性に多いとされています。これは女性ホルモンに骨のカルシウムが体内に溶け出すのを防ぐ働きがあるためです。
加齢によって卵巣の機能が衰えると、女性ホルモンの分泌量低下によって骨のカルシウムが溶け出しやすくなり、骨密度の低下につながるのです。
ローヤルゼリーの固有成分であるデセン酸は女性ホルモンに似た働きを持っており、骨からのカルシウム流出を抑えてくれることが期待できます。
これに加えてカルシウムを摂取すれば、骨密度のアップにつながる可能性があります。
青汁にはカルシウムが含まれているため、ローヤルゼリーと一緒に摂取することで相乗効果が見込めるというわけです。
水溶性食物繊維で腸内環境の改善
腸内には有害物質を出す悪玉菌と、悪玉菌を退治してくれる善玉菌が住んでおり、腸内環境を改善するためには善玉菌が優勢な状態にする必要があります。ローヤルゼリーに含まれているオリゴ糖と、青汁に含まれている水溶性食物繊維は、いずれも善玉菌の餌になってくれるのです。
オリゴ糖と水溶性食物繊維によって善玉菌を増やすことができれば、腸内環境の改善につながります。
ただ、どちらも消化しにくいため、摂取量が多すぎると下痢を招くことがあります。
ビタミンCでミネラル吸収率アップ
ローヤルゼリーには貧血対策に欠かせない鉄、タンパク質の合成などさまざまな局面で必要になる亜鉛、老化の原因である活性酸素分解酵素SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)の原料である銅など、さまざまなミネラルが含まれています。ただ、これらはいずれも吸収率が高くないため、十分に生かし切ることが難しいのです。
青汁に含まれているビタミンCは、これらのミネラルの吸収率をアップさせてくれる働きがあるのです。
ローヤルゼリーと青汁を同時に摂取することで、ミネラルの有効活用につながってくれる可能性があるというわけです。
青汁の三大原料とおすすめは?
実は青汁といっても、原料によって含まれている成分には微妙な差があります。青汁の三大原料と呼ばれているのは大麦若葉、ケール、明日葉ですが、それぞれ異なった特徴を持っています。
三大原料のうち、ケールはビタミンA、C、カルシウムの全てが最も多くなっています。
明日葉が二番手で、大麦若葉がその次といった具合です。
もし上述の相乗効果に期待するならば、ケールや明日葉を原料とした青汁で割るのがおすすめということになります。
ただ、ケールや明日葉は癖が強く「まずい」のも確かです。
逆に大麦若葉は比較的癖がなく、青汁の中では飲みやすいとされています。
美味とはいい難いローヤルゼリーの味対策として青汁を使用するならば、三大原料のなかでは最も癖がない大麦若葉がベストということになりそうです。
ちなみに、ローヤルゼリーとの相乗効果が期待できるとした栄養素は、三大原料のすべてに含まれていますので、その点についてはご安心ください。
まとめ-「良薬口に苦し」と考えて摂取しよう
ローヤルゼリーは、決しておいしいとはいえないものです。青汁についても大麦若葉が原料のものは癖がありませんが、ケールや明日葉が原料のものは「まずい」と言われても仕方ないものです。
ただ、ローヤルゼリーと青汁を一緒に摂取することで美肌や骨粗鬆症予防、腸内環境改善などの相乗効果が期待できますので「良薬口に苦し」と考えて、頑張って摂取するようにした方がいいのではないでしょうか。