ローヤルゼリーによる体質・体調改善（栄養補給）
ローヤルゼリーといえば、女性ホルモンに似た働きをしてくれるデセン酸や、新陳代謝を高めてアンチエイジング効果が期待できる類パロチンが注目されがちですが、それ以外にもさまざまな栄養素を含んでおり、栄養補給に役立ってくれるのです。ローヤルゼリーによってどのような栄養補給が期待できるのか、簡単に説明していきましょう。
ローヤルゼリーによって補給可能な栄養素は？
ローヤルゼリーによる栄養補給が可能なものとしてはアミノ酸をはじめ、ミネラルやビタミン、糖質などが挙げられます。女王蜂専用の食べ物だけあって、栄養素の宝庫と言えそうです。
必須アミノ酸をすべて含んでいる
アミノ酸はローヤルゼリーの主成分のひとつです。ローヤルゼリーの特筆すべき点は、必須アミノ酸をすべて含んでいることです。
アミノ酸には人間の体内で生成することができない必須アミノ酸と、人間の体内で生成できる非必須アミノ酸があります。
必須アミノ酸はリジン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン、メチオニン、バリン、スレオニン、トリプトファンの9種類です。
いずれも血や肉になるだけでなく、BCAA(分岐鎖アミノ酸)であるバリン、ロイシン、イソロイシンは筋肉を動かすためのエネルギーとなってくれます。
トリプトファンのように、セロトニンをはじめとする神経伝達物質の生成に必要となるものもあります。
これらの必須アミノ酸は体内で生成できませんので、食べ物から摂取するしかありません。
必須アミノ酸が含まれている食べ物はそれだけ重要になってくるというわけで、9種類すべてを含むローヤルゼリーでの栄養補給の重要性が理解できるのではないでしょうか。
多種多様なミネラルが摂取可能
ローヤルゼリーに含まれているミネラルは、多種多様です。カルシウムやリン、マグネシウムは骨を丈夫にするために欠かせません。
カルシウムはけがをしたときに血を止めてくれたり、神経の働きを整えたりするなどの働きがあることが分かっています。
鉄は赤血球に含まれているヘモグロビンの原料のひとつで、不足すると貧血の原因となります。
同様に、ヘモグロビンをはじめとするタンパク質の合成に欠かせない亜鉛も、貧血防止には重要です。
カリウムはナトリウムを体外に排出する効果があるため、高血圧の防止やむくみの改善が期待できます。
また、老化の原因である活性酸素を分解してくれるSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)の生成には銅や亜鉛、マンガン、鉄が必要になります。
これらのミネラルがすべて、ローヤルゼリーには含まれているのです。
ビタミンB群を豊富に含む
ローヤルゼリーにはビタミンA、D、Eといった脂溶性ビタミンこそ含まれていませんが、水溶性ビタミンであるビタミンB群はさまざまなものが含まれています。糖質の代謝をアップさせるとともに神経の働きを整えるビタミンB1、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンB2とビオチン、タンパク質の分解や合成を助けるビタミンB6、遺伝子の原料であるDNA(デオキシリボ核酸)の生成に必要な葉酸とビタミンB12、アルコール分解にかかわっているナイアシン、抗ストレス効果のあるパントテン酸のすべてが含まれているのです。
特にビタミンB12と葉酸が不足すると、鉄や亜鉛の摂取量が十分であっても、赤血球そのものの不足によって貧血になってしまいます。
貧血防止に必要なすべての栄養素を一緒に摂取することができ、相乗効果が期待できるのも、ローヤルゼリーによる栄養補給のメリットだと言えるでしょう。
エネルギーだけでなく腸内環境も整える糖質
糖質というと「メタボリック・シンドロームの元凶」など、必ずしもポジティブなイメージを持たれていませんが、それは過剰摂取した場合です。実際には、体を動かすエネルギーの生成には欠かせない重要な栄養素です。
ローヤルゼリーにはグルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、スクロース(ショ糖)といった糖質が含まれているため、エネルギー生成に役立ってくれます。
また、ローヤルゼリーにはオリゴ糖も含まれています。
オリゴ糖は腸内で善玉菌の餌になり、繁殖を助けてくれます。
腸内環境を整えるためには、腸内の善玉菌を増やして、悪玉菌を退治する必要があります。
ローヤルゼリーのオリゴ糖は善玉菌を増やし、腸内環境を整える助けをすることが期待できるのです。
まとめ－多種多様な栄養を補給できるローヤルゼリー
ローヤルゼリーはかつて不老長寿の秘薬として扱われていましたが、これだけ多様な栄養を補給できることを見ると、そう思われたのも不思議はありません。偏った食生活などによって栄養バランスが悪くなっているときは、ローヤルゼリーによって足りない栄養素を補給することが可能です。
一人暮らしなどで栄養バランスが悪くなっているのではないかと心配している人は、ローヤルゼリーによって足りない栄養を補給し、栄養バランスを整えていくようにするのもいいかもしれませんね。
