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ローヤルゼリーの定義

ローヤルゼリーがほんの少しでも含まれていれば、ローヤルゼリー関連製品を名乗っていいのかというと、そのようなことはありません。
社団法人「全国ローヤルゼリー公正取引協議会」によって、ローヤルゼリー関連製品とはどのようなものかという定義が定められているのです。
ローヤルゼリー関連製品を名乗るための定義としてはどのようなものがあるのか、説明していきましょう。

そもそもローヤルゼリーとはどのようなものか

ローヤルゼリーとは、ミツバチが花粉などを原料にして生成する幼虫用の餌です。
ミツバチが作るという意味ではハチミツと同じですが、ハチミツは花の蜜が原料になっており、材料が違っています。

ローヤルゼリーは甘いの?

ミツバチが作る食べ物というとハチミツのイメージが強いため、ローヤルゼリーも甘いのではないかと思っている人もいるかもしれません。
実際にはハチミツがほとんど糖分でできているのに対し、ローヤルゼリーの主成分はタンパク質なので、甘さはほとんどありません。

働き蜂と女王蜂の違いは餌にある

実はミツバチのメスの幼虫は、生まれたときは女王蜂も働き蜂も同じなのです。
同じ幼虫であるにもかかわらず、ローヤルゼリーを食べて育つと女王蜂になり、ローヤルゼリーを与えられないと働き蜂になるのです。
女王蜂の幼虫は「王台」という特別な個室が与えられ、ローヤルゼリーはここに蓄えられています。
私たちが食べているローヤルゼリーは、この王台から採取したものなのです。

ローヤルゼリー製品の定義

全国ローヤルゼリー公正取引協議会が定めるローヤルゼリー関連製品は、次の3種類です。
・生ローヤルゼリー ・乾燥ローヤルゼリー ・調製ローヤルゼリー それぞれの製品には、どのような定義があるのでしょうか。

生ローヤルゼリー

王台から採取したローヤルゼリーそのもので、乾燥させて粉末にするような加工も行われていなければ、砂糖をはじめとする調味料も加えられていません。
含まれているタンパク質が吸収されやすくするために、酵素分解を行っているようなこともありません。
これに加えて「生ローヤルゼリー」という製品名で販売するためには、さまざまな条件をクリアしなければならないのです。
まず、ミツバチから王台に移されてから、72時間以内に採取し、瓶詰めされたものでなければ、生ローヤルゼリーとして販売することはできないのです。
商品として販売するためには鮮度を保つために、冷凍状態で保管されています。
購入後も品質を保つため、冷蔵庫のチルドルームで保管することが推奨されています。
ローヤルゼリーの栄養素をそのまま摂取できるのがメリットですが、味に酸味などの癖があるため人を選ぶのがデメリットかもしれません。

乾燥ローヤルゼリー

全国ローヤルゼリー公正取引協議会によると、王台から採取したローヤルゼリーをフリーズドライ製法などによって乾燥させて粉末にし、そのまま瓶詰めにしたり、カプセルに入れたりしたものが乾燥ローヤルゼリーです。
王台に貯められてから72時間以内に採取しなければならないという決まりはありません。
ただ、タンパク質の酵素分解などの処理や、砂糖をはじめとする別の成分の添加はダメなので、ローヤルゼリーの成分そのものを摂取できるという点では生ローヤルゼリーと大きく変わりません。
生ローヤルゼリーが上述のように保管に気を配らなければならないのに対し、乾燥ローヤルゼリーは生ローヤルゼリーほど保管場所を選ばず、比較的長期間にわたって保管できるというメリットがあります。
味についても、カプセルタイプならば気にしなくてもすみますが、粉末をそのまま口にするのは生ローヤルゼリーと同様、人を選びそうです。

調製ローヤルゼリー

ローヤルゼリーに砂糖をはじめとする添加物を加えた製品で、市販のローヤルゼリー製品の多くはこの調製ローヤルゼリーに当たります。
砂糖をはじめとするローヤルゼリー以外の成分を摂取してしまうというデメリットはありますが、ローヤルゼリー独特の癖のある味は抑えられ、摂取しやすくなっているのはメリットと言えます。
では、ローヤルゼリーが1%でも含まれていれば調製ローヤルゼリーを名乗ってもいいのかというと、そのようなことはありません。
全国ローヤルゼリー公正取引協議会によると、製品の全重量のうち、6分の1以上がローヤルゼリーでなければならないという定義があるのです。
ローヤルゼリーの含有量が10%程度ならば調製ローヤルゼリーを名乗ることはできないというわけで、調製ローヤルゼリーとして販売されていれば「名ばかりのローヤルゼリー製品」ということはなさそうです。

まとめ-ローヤルゼリー製品の定義はきっちりしている!

全国ローヤルゼリー公正取引協議会の定めたローヤルゼリー製品の定義は、公正取引委員会も認めているものです。
健康食品といえば、有効成分の含有量が多いかどうかなど、品質面の問題がクローズアップされがちです。
上述のようなきっちりとした定義があるローヤルゼリー製品は、生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調製ローヤルゼリーを名乗るものに関しては、品質面について信頼できると考えていいのではないでしょうか。
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