ローヤルゼリーはどこ産のものがよいか
ローヤルゼリーの生産地は国内だけでなく、中国や台湾、東南アジア、オセアニアなどさまざまです。どこ産の製品が良いのかと言われても、人によって変わってくるのが実際のところです。
とにかく安いローヤルゼリーを購入したいという人と、高くても質の良いものを購入したいという人では、当然のことながらおすすめは違ってきます。
価格重視と質重視に分けて、ローヤルゼリーのおすすめ生産国について説明していきましょう。
質重視ならば国産または台湾産
高くても質の高いローヤルゼリーを購入したいという人におすすめなのは、国産もしくは台湾産です。輸送距離が短く、時間がかからないため、ローヤルゼリーの鮮度という点で有利だからです。
ローヤルゼリーの保存は意外と難しい
ローヤルゼリーの中でも、生ローヤルゼリーの保存は簡単ではありません。熱や紫外線によって、含まれている成分が変質してしまうからです。
全国ローヤルゼリーを公正取引協議会の定義では、生ローヤルゼリーは巣から採取した直後に瓶詰めしたものでなければなりません。
このため、メーカー側ではローヤルゼリーを採取したあとは冷凍保存し、購入後は冷蔵庫のチルドルームでの保存を推奨しています。
最も鮮度が保ちやすい国産品
生ローヤルゼリーのこうした性質から、輸送距離が近ければ近いほど鮮度が保たれ、熱や紫外線などによって栄養素が変質してしまうことがなくなります。この点で最も有利なのは、産地からの距離が一番短い国産です。
ただ、国産ローヤルゼリーは市場に出回っている中でも極めて少数派です。
また、人件費も高いため、どうしても100グラムが最低8000円台の割高な製品となってしまいます。
国産品よりはリーズナブルな台湾産
国産品の価格には抵抗があるという人におすすめなのは、台湾産のローヤルゼリーです。さすがに輸送距離という点では日本より不利ですが、それでも中国や東南アジアと比較すれば有利です。
また、価格についても100グラムが5000円台と、国産品よりはリーズナブルです。
価格は多少抑えたいけれど、質にもこだわりたいという人にはおすすめです。
価格重視ならば中国産か東南アジア産
逆に、とにかく安いローヤルゼリーを購入したいという人には、中国産や東南アジア産がおすすめです。いずれも人件費が安いうえ、国土が広かったり、気候がローヤルゼリーの生産に向いていたりするため、生産量が多いことが背景にあります。
中には100グラム2000円台で入手できる製品もあります。
国土が広いのがメリットの中国
中国はローヤルゼリーの輸入先としては、トップシェアを占めています。これはローヤルゼリーの大量生産が可能なうえ、人件費が日本や台湾と比較すると安いため、低価格で入手可能なためです。
中国は国土が広いので、日本や台湾よりも多くのミツバチを育てることができ、ローヤルゼリーも大量に採取することが可能になっています。
また、南部においては冬場の気温が高めになるため、後述するように寒さに強いとはいえないミツバチが年間を通じて活動でき、コンスタントにローヤルゼリーを生産できます。
温暖で年間通じて生産可能な東南アジア
中国南部以上に気温が高く、ミツバチの生育に適しているのが東南アジアです。そもそもミツバチは、それほど寒さに強い生き物ではありません。
ミツバチの中では寒さに強いと言われているニホンミツバチでさえ、冬場の気温が低い北海道では野生種が確認されておらず、養蜂農家も冬場は本州に巣箱を移しているくらいです。
その点、冬場の気温が高めだったり、そもそも冬自体がなかったりする東南アジアは、ミツバチが常に活発に活動できる環境にあり、ローヤルゼリーの採取が年間を通じて可能なのです。
これに加えて人件費の安さが、ローヤルゼリーの価格低下要因になっています。
鮮度という面では不利
ただ、上述したように、生ローヤルゼリーは鮮度が低下しやすいという難点があります。中国や東南アジアにおいては、航空便でも台湾や国内に比べると輸送に時間がかかるうえ、空港までの距離も計算に入れなければなりません。
輸送時間の長さは、生ローヤルゼリーの鮮度低下に直結し、含まれている栄養分の一部が変質してしまう可能性があります。
こうした鮮度の問題も、価格を引き下げる要因になっているのかもしれません。
まとめ-あなたが好きなものを選ぼう!
このように、おすすめの生産国はローヤルゼリーを選ぶ基準によって変わってきます。質を求める場合、金に糸目をつけないのならば国産、多少はコスト面を考えたいというのならば台湾産がおすすめです。
とにかく安いローヤルゼリーを入手したいのならば、おすすめは中国や東南アジア産ですが、輸送距離が長くなるため国産や台湾産ほどの質は望めません。
価格を求めれば質は得られず、質を求めれば高くなるというわけで、最終的にどちらを選ぶかは、財布と相談してあなたが判断すべきではないでしょうか。