シャーベットとローヤルゼリーを混ぜる
生ローヤルゼリーは同じミツバチ由来の食べ物であるハチミツのような甘さはあまりなく、酸味が強くて刺激があり、お世辞にもおいしいとは言えないものです。栄養豊富なことは知っていても、味が嫌で摂取をためらっている人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが、ローヤルゼリーをシャーベットに混ぜて食べることです。
ローヤルゼリーを混ぜるならどのようなシャーベットがおすすめなのか、シャーベットに混ぜるに当たって注意すべき点は何なのかなどについて、説明していきましょう。
どのようにして混ぜればいいのか
ローヤルゼリーをシャーベットに混ぜるためには、まず少しだけ食べて表面をへこませておく必要があります。このときに温度が上がって若干、シャーベットがゆるんでいますので、ここにローヤルゼリーを入れて混ぜ込んでいくのです。
量としてはスプーン1杯ぐらいがいいでしょう。
注意すべきはこのときに、金属製のスプーンを使ってはいけないということです。
理由については後述します。
シャーベットは柑橘系がおすすめ
ローヤルゼリーを混ぜて食べるシャーベットとしては、柑橘系がおすすめです。できることなら、果汁が含まれているものがいいでしょう。
ローヤルゼリーの味が目立たなくなってくれることと、含まれているビタミンCによって栄養素の吸収率が上がってくれるためです。
柑橘系の酸味がローヤルゼリーの酸味を打ち消す
上述のように、ローヤルゼリーには酸味があります。同じように酸味のある柑橘系シャーベットに混ぜることで、ローヤルゼリーの酸味が打ち消され、食べやすくなるのです。
柑橘系のジュースや、酸味のあるヨーグルトに入れるとローヤルゼリーは食べやすくなるとされていますが、同様のことがシャーベットについても言えるのです。
ビタミンCでミネラルの吸収率がアップ
柑橘系シャーベットの中でも果汁が含まれているものは、ビタミンCが入っています。ローヤルゼリーに含まれている多種多様な栄養素の中には、貧血対策に必要な鉄、タンパク質合成に欠かせない亜鉛など、さまざまなミネラルもあります。
ビタミンCはこれらのミネラルの吸収率を上げてくれるので、ローヤルゼリーの栄養素をより有効に活用できる可能性があります。
また、ローヤルゼリーにはコラーゲンの原料となるアミノ酸も含まれていますが、ビタミンCはコラーゲンの生成を促してくれるため、美肌効果も期待できるのです。
シャーベットと混ぜるときの注意点は?
ただ、シャーベットと混ぜるときには気をつけなければならないこともあります。溶けかけの状態で混ぜることと、混ぜる際に金属製スプーンを使わないことです。
また、シャーベットには砂糖が含まれていますので、ビタミンB1を有効活用できない可能性もあります。
シャーベットが溶けかけの状態で混ぜる
上述のように、ローヤルゼリーはシャーベットが溶けかけのときに混ぜる手順になっていますが、これはあまりに温度が低くなりすぎると、ローヤルゼリーに含まれているタンパク質が変質してしまう可能性があるからです。タンパク質の変質は0度以下で起きるとされており、チルドルームでの保存が推奨されているのは、変質するかどうかギリギリの温度だからです。
カチカチのシャーベットは0度未満で、低温変性を起こす可能性が否定できないので、溶けかけの方がいいのです。
混ぜる際に金属製スプーンは使わない
タンパク質は低温だけでなく、金属によっても変質することがあります。ローヤルゼリーをシャーベットと混ぜる際に金属製スプーンを使うと、タンパク質が変質してしまう可能性があるのです。
また、柑橘系シャーベットに含まれているビタミンCも、金属製スプーンによって破壊されてしまう可能性がある栄養素です。
両方の栄養素を有効活用したいのならば、金属製スプーンの使用はやめましょう。
ビタミンB1の「無駄遣い」は覚悟する
シャーベットには糖分が含まれており、この糖分をエネルギーにするためにはビタミンB1が消費されます。問題は、ローヤルゼリーに含まれているビタミンB1が、シャーベットの糖分をエネルギーにする方に回され、神経機能を整えるために使われる分が減少してしまうことです。
ただ、これはローヤルゼリーの食べにくさを解消するためには致し方ないことでもあります。
ローヤルゼリーとシャーベットを混ぜて食べる際には、ビタミンB1の「無駄遣い」は覚悟しておいた方がいいでしょう。
まとめ-食べやすさを重視すれば問題も生じる
ローヤルゼリーを食べやすくするためにシャーベット、特に柑橘系のシャーベットと混ぜるのは効果的だといえます。ただ、シャーベットの温度が低くなりすぎないこと、金属製スプーンを使わないことなど注意点もあります。
また、含まれている砂糖によってビタミンB1が無駄遣いされる可能性があるのは、ある程度覚悟しておいた方が良さそうです。