ローヤルゼリーの成分（グルコース）
グルコースという言葉になじみがない人であっても、ブドウ糖といえば知っているという人は多いでしょう。ローヤルゼリーといえば固有成分であるデセン酸や、9種類の必須アミノ酸をはじめとする多種多様なアミノ酸が注目されがちですが、含有成分のうち最も多いのは4割強を占めている炭水化物です。
グルコースも、そうした糖質のうちのひとつなのです。
グルコースは「悪者」ではない！
グルコースというと、どちらかというとネガティブなイメージを持っている人が少なくありません。例えば、血液中のグルコースの量を示す血糖値の高さは、糖尿病と結びつけられることが多くなっています。
摂取によって太ってしまったり、生活習慣病の原因を作ってしまったりするというイメージも強いため、糖質カットという言葉がポジティブなイメージを持つことすらあります。
ただ、これはあくまでも「過剰摂取が悪影響につながる」という典型例にすぎません。
どんなに体の良い食べ物であっても、食べ過ぎればお腹を壊してしまうのと同じです。
実際にはグルコースは体にとってはなくてはならないものであるうえ、分子サイズが小さく他の糖質と比較しても吸収率が高いため、適度に摂取していればさまざまな良い効果をもたらしてくれるのです。
グルコースにはどのような働きがある？
では、グルコースの働きとはどのようなものでしょうか。主なものとしては疲労回復効果や、集中力を高める効果などが挙げられます。
疲労回復効果
体を動かすためにはエネルギー源が必要ですが、このときに最初に消費されるのは糖質です。もし糖質の摂取量が不足していると初動がうまくいかないため、思うように体が動かなくなってしまいます。
これが疲れを感じる原因のひとつです。
実際、インスリンの働きが低下してグルコースをグリコーゲンとして筋肉に蓄えられなくなっている糖尿病患者は、発症していない人と比べると筋肉を動かすために使えるエネルギーが少ないため、疲れやすくなります。
グルコースを摂取すれば体を動かす際の初動エネルギーが十分に供給されるため、スムーズに体を動かし始めることができ、疲労を感じにくくなるのです。
ちなみに血糖値は下がりすぎても低血糖症状を招き、意識を失ってしまうこともあるので注意が必要です。
集中力を高める効果
頭の働きを良くするためには、グルコースは欠かせない栄養素です。なぜなら、脳を動かすためのエネルギーはグルコースのみだからです。
グルコースをはじめとする糖質の摂取量が不足していれば、脳を動かすためのエネルギー源が減少し、思考力や判断力が鈍ってしまう原因となりかねません。
また、お腹がすくとイライラしてしまうのも、脳へのグルコース供給が不足気味になってしまうからだとされています。
グルコースを摂取し、脳を動かすためのエネルギーが十分に供給されれば、思考力や判断力がアップし、精神面でも落ち着きを取り戻すことが期待できるのです。
実際、朝食を食べるグループと食べないグループでは、朝食を食べるグループの方の成績が良くなっているという調査結果もあるのです。
朝食を摂取することで脳にグルコースが十分に供給され、機能がアップしていることが、学習効果に関係しているのではないかとみられています。
ローヤルゼリーで摂取することのメリットは？
ただ、グルコースそのものはローヤルゼリーでなければ摂取できない栄養素というわけではありませんし、単に摂取するだけならば同じミツバチ由来食品のハチミツの方が、ローヤルゼリーよりも多くの糖質を摂取できます。では、ローヤルゼリーでグルコースを摂取するメリットはどこにあるのかというと、グルコースの働きを高めることができる成分を同時摂取できる点です。
例えばチロシンというアミノ酸は、神経伝達物質であるノルアドレナリンやドーパミンの生成を促す働きがあり、これによって集中力アップが期待できるとされています。
脳内で興奮系の神経伝達物質として働いてくれるグルタミン酸も、グルコースの効果を高める役に立ちそうです。
これらの神経伝達物質の原料となるトリプトファンやイソロイシンなども、グルコースの効果アップに役立つことが期待できます。
こうした相乗効果が期待できるような栄養素を同時に摂取することができるのが、ローヤルゼリーによってグルコースを摂取することのメリットなのです。
まとめ－ローヤルゼリーの糖質にも意味はある！
繰り返しますが、グルコースは体にとって不要な栄養素ではなく、むしろなくてはならない栄養素なのです。ただ、摂取過剰が生活習慣病の原因となるだけです。
ローヤルゼリーによるグルコースの摂取はグルコースの効果を高めてくれる成分が入っており、相乗効果が期待できます。
カロリーもそれほど高くないため、ダイエット中で糖質の摂取量をある程度抑えたいという人にとってはおすすめの食べ物だと言えそうです。
