ローヤルゼリーの成分(ビタミンB2)
ローヤルゼリーには固有成分であるデセン酸、多種多様なアミノ酸、ビタミンB群を中心とした水溶性ビタミンなどが含まれています。ビタミンB2も、ローヤルゼリーに含まれているビタミンのひとつです。
ビタミンB2にはどのような働きがあり、ローヤルゼリーで摂取することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
ビタミンB2の働きとは?
ビタミンB2の働きとしてはタンパク質の合成の手助け、皮膚や粘膜の保護、活性酸素の生成抑制、脂肪や糖質の代謝アップなどが挙げられます。タンパク質合成の手助け
食物のタンパク質はそのままでは分子サイズが大きすぎて腸管から吸収できませんので、一度アミノ酸に分解し、体内で再びタンパク質として合成されることになります。ビタミンB2は、このタンパク質合成を助けてくれるのです。
もしビタミンB2が不足していると、タンパク質を十分に摂取していても、体内で生かしきれないことになってしまいます。
特に成長期の子供の場合はタンパク質が大量に必要なので、ビタミンB2が不足していると成長不良を招きかねません。
皮膚や粘膜の保護
口角炎をはじめとする皮膚のトラブルがビタミンB2の不足であることからも分かるように、ビタミンB2には皮膚を保護し、炎症などを防いでくれる働きがあります。また、米生物工学情報センターのデータベースには、目の角膜が変形する円錐角膜の患者に7カ月間にわたってビタミンB2を点眼したところ、症状が改善されたという臨床データが収録されています。
このことから、ビタミンB2には粘膜を保護してくれる働きもあるとみられています。
活性酸素の生成抑制
紫外線の照射や糖質の摂取、ストレスなどによって生じる活性酸素は、体内に入ってきた病原菌を退治するなど、免疫力を高めてくれる働きがあります。ところが、活性酸素には正常な細胞を傷つけて劣化させ、老化の原因を作ってしまうという問題点もあるのです。
アンチエイジングのためには、この活性酸素の働きをいかに抑えるかが重要だとされています。
活性酸素を分解してくれる酵素はいくつかありますが、ビタミンB2はそのうちのひとつ、グルタチオンペルオキシダーゼの生成にかかわっているのです。
ビタミンB2の生成量を増やしてグルタチオンペルオキシダーゼの生成量をアップさせれば、体内の活性酸素の量が減り、アンチエイジング効果につながる可能性があるのです。
脂肪や糖質の代謝アップ
脂質や糖質、タンパク質などから体を動かすエネルギーを作り出すことを代謝といいます。代謝がうまく行われないとエネルギー不足で疲労を感じたり、皮下脂肪が蓄積しやすくなってしまったりします。
ビタミンB2は脂質と糖質の代謝をアップさせ、燃焼効率を上げてくれる働きがあります。
特に脂肪の代謝アップに役立つビタミンは少ないので、ビタミンB2はダイエット効果が期待できる貴重なビタミンと言っても過言ではないでしょう。
ローヤルゼリーで摂取することのメリットは?
では、ローヤルゼリーでビタミンB2を摂取することのメリットは何でしょうか。それは、タンパク質合成に必要なアミノ酸を多く含んでいることと、美肌の相乗効果が期待できることです。
アミノ酸が豊富なローヤルゼリー
ローヤルゼリーの主成分のひとつはアミノ酸で、人間の体内で生成できない9種類の必須アミノ酸すべてが含まれているうえ、非必須アミノ酸も多種多様です。アミノ酸の多くはタンパク質の生成に使用されますが、ビタミンB2と一緒に摂取することでより有効に活用されるようになります。
アミノ酸とビタミンB2を一緒に摂取できるローヤルゼリーは相乗効果でタンパク質の生成量を増やすことが期待できるため、成長期の子供などにはおすすめだと言っていいでしょう。
美肌成分の原料も含まれている
ビタミンB2単体でも肌を保護する働きがあり、美肌効果につながります。ローヤルゼリーに含まれているアミノ酸は、肌の保水力をアップさせるNMF(天然保水因子)の原料でもあります。
NMFの生成量を増やして皮膚の保水力を高めることは、肌荒れ防止につながりますので、ビタミンB2との相乗効果が期待できます。
また、ローヤルゼリーにはコラーゲンの原料であるプロリン、アラニン、リジンを含んでいます。
これらの成分によってコラーゲンの生成量アップが期待できるため、こちらも美肌効果につながりそうです。
特にリジンは必須アミノ酸で、食物によって摂取するしかありませんので貴重です。
まとめ-ビタミンB2はローヤルゼリーで摂取を
体内でのタンパク質生成を促したり、肌荒れを防いだりしてくれる働きを持っているビタミンB2ですが、ローヤルゼリーはビタミンB2と一緒に摂取することで相乗効果が望める栄養素が多く含まれています。タンパク質の生成量アップが必要な成長期や、加齢によって肌荒れしやすくなっていく時期には、ローヤルゼリーによるビタミンB2摂取が効果的だといえそうです。