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ローヤルゼリーの成分(スクロース)

実はローヤルゼリーに最も多く含まれているのは糖質で、全体の4割強を占めています。
固有成分であるデセン酸や、多種多様なアミノ酸のイメージが強いローヤルゼリーですが、原料のひとつがハチミツであるため、相応の量の糖質を含んでいるのも自然だといえます。
ただ、糖質といってもさまざまなものがあります。
スクロースはそうした糖質のうちのひとつで、どのような効果を持っているのでしょうか。

スクロースは「最も一般的な糖分」

スクロースは糖が2つくっついた「二糖類」の一種で、ショ糖とも呼ばれています。
具体的に言うと、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)が1つずつ結合したものがスクロースです。
こう書くと何やらスクロースが特殊な物質のように思えてくる人もいるでしょうが、実は上白糖やグラニュー糖として店頭販売されているのは、このスクロースのことなのです。
スクロースと書くと何やら難しい成分のように思えますが、砂糖と書くと知らない人はまずいない調味料になります。
つまり、スクロースは「最も一般的な糖分」ということができます。

悪いイメージが付きまとうスクロース

スクロースというと、どうしても悪いイメージが付きまといます。
過剰摂取による肥満や、血糖値アップによる糖尿病発症リスクは、その最たるものと言っていいでしょう。

グルコースが肥満を招くメカニズム

まず、スクロースは体内でグルコースとフルクトースに分解されたうえで吸収されることになります。
この2つの糖質はグルコースが血糖値を大幅に上げるのに対し、フルクトースはあまり上がらないという違いがあります。
グルコース吸収によって血糖値が上がりすぎないようにするために、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されますが、問題はインスリンにはグルコースを脂肪に変えて体に貯める働きがあることです。
スクロースの摂取量が多すぎるとインスリンが大量に分泌されるため、多くの脂肪が蓄積され、肥満を招いてしまう可能性があるのです。

フルクトースも肥満を招く原因となる

では、血糖値を上げないフルクトースならばインスリンが分泌されず、肥満にもつながらないのではと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
それどころか、同じ量ならばブドウ糖だけを摂取するよりも、果糖だけを摂取した方が体に脂肪が付きやすいことが、臨床試験の結果から分かっています。
また、糖がタンパク質と結びつくことでAGEs(終末糖化産物)を作り出し、血管などを傷つけてしまいます。
果糖はブドウ糖よりもタンパク質と結びつきやすく、AGEsが生成されやすいという問題点もあります。

糖尿病発症のメカニズム

グルコースやフルクトースの多量摂取によって体内に脂肪が蓄積していくと、インスリンが分泌されても血糖値が下がらない「インスリン抵抗性」を示すようになります。
ずっと血糖値が高いままでは血管にダメージを与えるなど体に悪影響を与えてしまうので、膵臓はインスリンの分泌量を増やして対応しようとしますが、最終的には膵臓が疲れ果て、インスリンそのものの分泌量が低下してしまい、血糖値が極めて高い状態が続くようになります。
これが糖尿病の発症メカニズムです。
スクロースの摂取過剰による脂肪の蓄積が、糖尿病の発症と密接に関係しているというわけです。

スクロースは体に不可欠な栄養素!

こうしたネガティブな面ばかりが強調されがちなスクロースですが、実際には体にとって不要なものではありません。
むしろ、集中力を高めるなど脳の機能をアップさせるためには、なくてはならない栄養素でもあるのです。

脳のエネルギーはグルコース

人間の組織が機能するためにはエネルギー源が必要ですが、それは脳も例外ではありません。
そして、脳のエネルギー源となるのは、基本的にグルコースです。
もしグルコースが不足していると脳の機能が低下し、重症だと意識障害が起きてしまうこともあるのです。
このため、グルコースの供給自体は欠かせないものなのです。

スクロースはブドウ糖供給源のひとつ

グルコースそのものはハチミツなどによって摂取することはできますが、それ以外の糖質から摂取するケースがほとんどです。
たくさんの糖が結合しているデンプンはブドウ糖に分解するまでに手間がかかりますが、グルコースとフルクトースの2つが結合しているスクロースならば分解は比較的簡単です。
スクロース摂取によってグルコースを補給できれば、脳に十分なエネルギー源を与えることができ、集中力アップなど脳の機能強化が期待できるというわけです。

まとめ-必要以上に「悪者」にしないで

スクロースは摂取過剰によって健康に悪影響を与えるため、ネガティブなイメージが強くなっています。
しかし、実際には脳の働きを高めるグルコースの供給源であるため、摂取量に気をつければ体に良い影響を与えるケースもあるのです。
必要以上に悪者にされているスクロースは、ちょっとかわいそうな気もします。
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