ローヤルゼリー以外の添加物
ローヤルゼリー製品の中には、ローヤルゼリー以外の添加物が含まれているものもあります。ローヤルゼリーを食べやすくする、ローヤルゼリーの成分との相乗効果を狙うなど、添加する目的はさまざまです。
ローヤルゼリーを選ぶ際、どのような添加物が含まれている製品がおすすめなのかについて、説明していきましょう。
添加物が含まれているのは「調整ローヤルゼリー」
まず知っておいてほしいのは、添加物が含まれているのはかならず「調整ローヤルゼリー」に分類される製品だということです。業界団体である全国ローヤルゼリー公正取引協議会ではローヤルゼリー製品を生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調整ローヤルゼリーの3種類に分類しており、このうち生ローヤルゼリーと乾燥ローヤルゼリーには添加物を加えることが認められていないからです。
意外に思われるかもしれませんが、ローヤルゼリーのサプリメントといっても、錠剤タイプのものは成形のために「つなぎ」が必要になりますが、つなぎを加えた時点で調整ローヤルゼリーの扱いになってしまうのです。
こうした定義があるため、生ローヤルゼリーはどうしても保管に注意が必要な製品になってしまいます。
乾燥ローヤルゼリーは保存性こそ高くなるものの、おせじにもおいしいとは言えない味の問題は残ってしまいます。
何のために添加物を入れるのか
添加物を入れる理由としては、3つが考えられます。ひとつは、保存性をアップさせるためです。
ドラッグストアなどで販売されている製品は、基本的に一定期間、店頭に置いておくことを想定していますので、保存性を考慮しなければなりません。
このため、保存料などを加えることになるのですが、保存料といっても合成保存料からビタミンE(トコフェロール)まで多種多様です。
2つ目は、味の問題を解決するためです。
よくある誤解として、ローヤルゼリーを同じハチミツ由来の食べ物であるハチミツと似たような味だと思っているケースがあります。
実際にはローヤルゼリーに甘さはほとんどなく、酸味が強くておいしいとは言い難いものです。
このため、ハチミツや砂糖などを加えて、食べやすくしているというわけです。
3つ目は、ローヤルゼリーの成分との相乗効果を狙うためです。
ローヤルゼリーにはさまざまな成分が含まれており、期待される効果としては血行促進や生活習慣病の予防効果などさまざまです。
そうした効果をさらに高める狙いで、別の成分を加えるのです。
添加物によるローヤルゼリー選び
では、ローヤルゼリー製品を選ぶに当たって、添加物がどのように関係してくるのでしょうか。保存料は体に害がないものを
そもそも生ローヤルゼリーは冷蔵庫のチルドルームでの保管が推奨されているなど、保存性については必ずしも良いとはいえません。このため、ローヤルゼリー製品を長持ちさせるために保存料を添加することは理解できます。
問題は、その保存料が何かということです。
ビタミンEのように、基本的に体に害を与えることがない成分ならば、特に問題にしなくてもよいでしょう。
ただ、合成保存料の場合はどうしても体に与える影響を考えてしまいますので、不安ならば購入しない方がいいでしょう。
味については「調整ローヤルゼリー」かどうかが重要
ローヤルゼリーが食べやすいとは言えない味であるため、食べやすいものを購入するというのは必ずしも間違った選択肢ではありません。ただその結果、極端にローヤルゼリーの含有量が少なくなってしまったのでは本末転倒です。
調整ローヤルゼリーは全体重量の6分の1以上のローヤルゼリーが含まれてなければならないという条件があり、これを多いとみるか少ないとみるかは意見の分かれるところです。
ただ、この条件すら満たしていない可能性がある製品があるのも確かです。
そうした製品は調整ローヤルゼリーではなく「ローヤルゼリー含有食品」という名前で販売されている可能性があります。
いくら食べやすくても、肝心のローヤルゼリーが微量では意味がありませんので、注意しておきましょう。
目的に合っている添加物かどうかを見極める
ローヤルゼリーを摂取するといっても、目的はさまざまです。相乗効果を狙った添加物が配合されている場合は、目的に合わせて選ぶといいでしょう。
滋養強壮、アンチエイジング、美肌効果など、それぞれ必要となってくる成分は違いますので、何がおすすめなのかは一概に言えません。
ただ、更年期障害の症状緩和など、固有成分であるデセン酸の効果に期待している場合は、添加物によってデセン酸が薄まってしまうという問題が生じます。
この場合に関しては、生ローヤルゼリーや乾燥ローヤルゼリーなど、添加物が含まれていない製品がおすすめになるかもしれません。
いずれにしても、何のためにローヤルゼリーを摂取するのかを明確にしたうえで、製品選びを行った方がいいことだけは確かです。