ローヤルゼリーの成分（ビタミンB6）
ローヤルゼリーにはビタミンB群を中心に、さまざまな水溶性ビタミンが含まれています。ビタミンB6は、ローヤルゼリーに含まれているビタミン類のひとつです。
ビタミンB6は体内でどのような効果を発揮してくれるのでしょうか。
また、ローヤルゼリーで摂取することに、どのようなメリットが存在しているのでしょうか。
ビタミンB6の働きは？
ビタミンB6の主な働きとしては、タンパク質の合成・分解の促進、神経伝達物質の生成補助、動脈硬化の予防、月経前症候群(PMS)の症状緩和などが挙げられます。タンパク質の合成・分解促進
食べ物に含まれているタンパク質は、そのままでは腸管から吸収することができませんので、消化液に含まれている酵素の働きでアミノ酸に分解してから吸収され、体内でタンパク質に再構成されます。また、体を動かすエネルギー源としては糖質や脂質だけでなくタンパク質も使用されていますが、タンパク質がエネルギー源として使用される前にはアミノ酸に分解されている必要があります。
ビタミンB6は、タンパク質の合成と分解を促進してくれる働きがあるのです。
ビタミンB6がちゃんと供給されていれば、血や肉となるタンパク質の生成量の増加につながるのです。
中でも重要なのは、赤血球に含まれているヘモグロビンの生成です。
実はヘモグロビンもタンパク質の一種で、ビタミンB6が不足していると、鉄分を十分に摂取していてもヘモグロビンの生成量が不足し、貧血になってしまうことがあるのです。
神経伝達物質の生成補助
睡眠の質に関係している神経伝達物質・セロトニンは必須アミノ酸の一種であるトリプトファンから生成されます。また、神経伝達物質と似た働きをする遊離アミノ酸・γ-アミノ酪酸の原料はグルタミン酸という非必須アミノ酸です。
ただ、これらの原料を摂取しているだけでは、神経伝達物質の生成を促すことができません。
これらの神経伝達物質の生成には、ビタミンB6が必要だからです。
ビタミンB6が不足していると、これらの神経伝達物質の生成がうまくいかなくなり、神経系統に以上をきたしてしまう可能性があるのです。
動脈硬化の予防
動脈硬化になりやすい条件としては血中のホモシステインの数値が高い、LDLコレステロール濃度が高いなどさまざまなものがあります。米生物工学情報センターのデータベースには、10ミリグラムのビタミンB6、500マイクログラムのビタミンB12、1ミリグラムの葉酸を含むサプリメントを2年間投与したところ、血中のホモシステインの数値が低下したという臨床データが収録されています。
また、必須アミノ酸の一種であるリジン1グラムと、50ミリグラムのビタミンB6を含むサプリを3カ月にわたって摂取することで、血中のLDLコレステロール値が低下したという臨床データも収録されています。
これらのデータから、ビタミンB6には動脈硬化を防止する効果があるとされています。
PMSの症状緩和
米生物工学情報センターのデータベースによると、PMSの女性に1日当たり100～150ミリグラムのビタミンB6を摂取させたところ、7割近くの症状が改善したといいます。160～200ミリグラムの場合は、9割近い改善率になっています。
これは、ビタミンB6に体内の女性ホルモンのバランスを整える働きがあるからだとされています。
PMSは女性ホルモンのバランスの悪化が、原因のひとつだとされているためです。
ローヤルゼリーで摂取することのメリットは？
では、ローヤルゼリーでビタミンB6を摂取することのメリットは何でしょうか。それは、タンパク質や神経伝達物質の原料を含んでいるため、相乗効果が期待できることです。
まず、ローヤルゼリーにはさまざまなアミノ酸が含まれていますが、特筆すべきは人間の体内で生成することができない必須アミノ酸9種類すべてが含まれていることです。
必須アミノ酸はすべてタンパク質の原料として使われるものですから、ビタミンB6と一緒に摂取することでタンパク質の生成量増加の相乗効果が期待できるのです。
同様のことが、神経伝達物質についてもいえます。
上述のようにセロトニンは必須アミノ酸のトリプトファン、γ-アミノ酪酸は非必須アミノ酸のグルタミン酸が原料です。
ローヤルゼリーにはその両方が含まれていますので、神経伝達物質の生成量増加の相乗効果が見込めるというわけです。
このように、ビタミンB6を単体で摂取するよりも大きな効果が期待できるのが、ローヤルゼリーでビタミンB6を摂取することのメリットだといえます。
まとめ－不足することは少ないが大切な栄養素
実はビタミンB6は、腸内細菌によって生成されるため、不足するようなことはあまりないのです。ただ、妊娠中のようにビタミンB6の必要量が増えるような体調のときは、不足してしまうこともあります。
そういうときはサプリに頼るのもひとつの方法ですが、より大きな効果が期待できるローヤルゼリーによって摂取するのがおすすめかもしれませんね。
