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生ローヤルゼリー

ローヤルゼリーの品質保持などにかかわっている全国組織「日本ローヤルゼリー公正取引協議会」では、ローヤルゼリー製品を「生ローヤルゼリー」「乾燥ローヤルゼリー」「調製ローヤルゼリー」の3種類に分けています。
このうち生ローヤルゼリーとはどのような製品で、同協議会ではどのようなものを「生ローヤルゼリー」として認めているのでしょうか。

ローヤルゼリーはどのようにして作られる?

生ローヤルゼリーにはいくつか条件がありますが、基本的には採取されたローヤルゼリーそのものと考えていいでしょう。
では、ローヤルゼリーはどのようにして入手しているのでしょうか。

ローヤルゼリーは「王台」に蓄えられる

ローヤルゼリーは、働き蜂が花粉とハチミツを食べると、口の中から分泌されるようになっています。
すべての働き蜂がローヤルゼリーを分泌できるわけではなく、蛹から成虫になったばかりの若い働き蜂でなければローヤルゼリーを生成することはできません。
女王蜂として育てられる雌の幼虫は、一部の例外を除いて巣の端の方に特別な部屋が作られています。
この部屋を王台といい、ローヤルゼリーはこの王台の中に蓄えられます。
王台の中を見ると、ローヤルゼリーの中に浮かんでいる女王蜂の幼虫の姿を見ることができます。

ローヤルゼリー入手のための工夫とは?

王台には巣分かれをするために作られる繁殖王台、女王蜂が年老いたときに後継者を育てるために作られる換王王台、何らかのアクシデントによって巣から女王蜂がいなくなったときに代わりを作るための変成王台の3種類があります。
このうち、繁殖王台は春の繁殖シーズンしか作られませんし、換王王台も女王蜂が衰え始めたタイミングでなければ作られないので、ローヤルゼリーの採取に向いているとはいえません。
その点、変成王台ならば何らかの方法で巣から女王蜂を取り除いてしまえば、季節に関係なくローヤルゼリーを入手することが可能です。
実際、養蜂農家ではミツバチのこの習性を利用し、巣を常に女王蜂のいない状態にしておくなどの方法を取っています。
貴重なローヤルゼリーを入手するためとはいえ、ちょっと可哀想かもしれませんね。

生ローヤルゼリーの定義とは?

では、日本ローヤルゼリー公正取引協議会では、生ローヤルゼリーをどのように定義しているのでしょうか。
同協議会のホームページによると、王台から採取して、そのまま瓶詰めしたものだけが生ローヤルゼリーとして販売できるとされています。
しかも、王台に蓄えられてから72時間以内に採取しなければならないという条件がつけられています。
これはローヤルゼリーの鮮度もさることながら、あまり時間がたつと女王蜂の幼虫が中で排便し、品質が落ちてしまうなどの問題があるためです。
このため、ローヤルゼリーを採取している養蜂農家は、毎日のように巣のチェックをしていなければならないというわけです。
生ローヤルゼリーの中にはかなり高価な製品もありますが、こうした養蜂農家の手間を考えると、ある程度の価格になってしまうのは仕方ないといえるでしょう。

生ローヤルゼリーにも品質差はある?

大手ショッピングモールサイトなどで検索をかけてみると分かりますが、生ローヤルゼリーにも比較的リーズナブルなものもあれば、かなり高価な製品もあります。
同じ「生ローヤルゼリー」でありながら、なぜこのような価格差が生じるのでしょうか。

安い生ローヤルゼリーは海外産

実はローヤルゼリーのうち、国産は少数派です。
人件費が高いなどの理由で、どうしても採取コストが割高になり、生ローヤルゼリーも高価になってしまうためです。
市場では2000円前後で生ローヤルゼリーを入手できますが、こうした製品はまず間違いなく、製造コストの安い海外製です。
同じ養蜂場の生ローヤルゼリーであっても、海外製と国産では1本数千円の価格差があるのです。

国産と海外産に品質差はあるの?

ただ、ローヤルゼリーは安ければいいというものではありません。
海外産ローヤルゼリーの場合、日本まで運ぶのにある程度の時間がかかってしまいます。
そうでなくても生ローヤルゼリーは、王台に貯められてから72時間以内に採取しなければならないなど、鮮度が命の製品です。
海外から運んでくるときには冷凍するなどして品質保持に努めていますが、それでも品質が低下してしまう可能性は否定できないのです。
国産なら品質についてはあまり心配する必要はないというわけで、高いにしても安いにしても、それなりの理由はあるというわけです。

まとめ-生ローヤルゼリーは鮮度が命

上述のように、生ローヤルゼリーは鮮度が命なので、開封後は冷蔵庫での保管が推奨されています。
保管に手間がかかるうえに、味の方もお世辞にもおいしいと言えるようなものではありません。
ただ、生ローヤルゼリーにはほとんど手が加わっていないため、本来含まれている栄養をすべて摂取することが可能です。
本物のローヤルゼリーを体感してみたいなら、生ローヤルゼリーはおすすめの製品と言えます。
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