ローヤルゼリーの成分（類パロチン）
ローヤルゼリーにはさまざまな成分が含まれていますが、類パロチンという名前は聞いたことがない人もいるかもしれません。類パロチンは唾液腺から分泌されるホルモン「パロチン」と似た働きをする物質です。
ローヤルゼリーの固有成分であるデセン酸は、女性ホルモンのような働きをしてくれることで知られています。
これと似たようなことだと考えれば、分かりやすいのではないでしょうか。
そもそもパロチンとはどういうものか
パロチンというホルモン自体、知らないという人もいるかもしれません。実は、パロチンが減少することが老化につながっており、若さを保つうえでは重要なホルモンなのです。
なぜパロチンの分泌量が減少するのか
パロチンとは唾液腺のうち、耳下腺から分泌されているホルモンです。唾液の分泌量が多い時期にはパロチンも多くなるとされており、幼児期によだれが多いのはこのためだといわれています。
パロチンの働きは筋肉や骨、皮膚、内臓の新陳代謝を活発にするというもので、これによって組織を若々しい状態に保っているのです。
問題は、パロチンの分泌量が年齢とともに減少していくことです。
パロチンの減少によって新陳代謝が低下し、組織を若い状態に保つことが難しくなり、老化の原因になるというわけです。
類パロチンでアンチエイジング
ローヤルゼリーに含まれている類パロチンは、パロチンそのものではなく、よく似た働きをしてくれる別の物質です。ただ、デセン酸が女性ホルモンを補完して更年期障害の症状緩和に役立つとされているように、類パロチンもパロチンの分泌量低下を補ってくれることが期待できるのです。
パロチンの減少によって低下していた新陳代謝が、類パロチンによって活発化し、体の組織を若い状態に保つことが見込めます。
類パロチンはこのような形で、アンチエイジング効果を発揮しているのです。
ローヤルゼリーで摂取するメリットは？
では、類パロチンをローヤルゼリーで摂取することは、どのようなメリットがあるのでしょうか。ローヤルゼリーには老化の原因となる活性酸素の分解に役立つ、働きを抑えてくれる成分が含まれています。
また、女性のアンチエイジングに役立つ成分も含まれています。
このため、類パロチンとのアンチエイジングの相乗効果が期待できるのです。
SOD生成に必要なミネラルが含まれている
活性酸素は体内に入ってきた細菌を退治して免疫力を高めてくれますが、一方で正常な細胞を傷つけてしまうこともあります。傷つけられた細胞は劣化して機能が低下し、老化の原因となってしまいます。
体内にはこの活性酸素を分解してくれる酵素としてSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が生成されていますが、この酵素の生成には銅や亜鉛、マンガン、鉄が必要です。
ローヤルゼリーには、これらのミネラルがすべて含まれているのです。
ローヤルゼリーの摂取でミネラルを補給できれば、SODの生成が促され、活性酸素そのものを大きく減らすことが期待できます。
これが、類パロチンとのアンチエイジングの相乗効果につながってくれるというわけです。
抗酸化ペプチドが活性酸素を抑える
ただ、SODの働きにも限界があり、活性酸素をゼロにすることはできません。もっとも、活性酸素をゼロにすると免疫力低下の原因となりますので、ある程度は必要なのですが、それでも活性酸素による悪影響は可能な限り抑える必要があります。
活性酸素の悪影響を抑えることのできる物質を、抗酸化成分といいます。
ローヤルゼリーに含まれているタンパク質を分解してできるペプチドは、活性酸素の働きを抑える効果を持っており、抗酸化ペプチドと呼ばれています。
こちらも類パロチンとのアンチエイジングの相乗効果が期待できそうです。
女性のアンチエイジングに役立つデセン酸
女性の老化の一因は、女性ホルモンの分泌量低下です。女性ホルモンには真皮の線維芽細胞でコラーゲンの生成を促し、肌の張りを保ってくれる働きがあります。
加齢によって卵巣の機能が衰え、女性ホルモンの分泌量が低下すると、コラーゲンの生成量も減少し、肌が張りを失って老化の原因となるのです。
ローヤルゼリーの固有成分であるデセン酸は、上述のように女性ホルモンに似た働きを持っており、摂取することで分泌量の減少を「補完」することになります。
ここに類パロチンによる新陳代謝アップが加わることで、より効果的な肌のアンチエイジングが期待できるというわけです。
まとめ－アンチエイジングの相乗効果に期待
類パロチンによってパロチン分泌量の減少を補うことで、アンチエイジング効果が期待できます。ローヤルゼリーで摂取することによって、デセン酸や活性酸素分解酵素の原料、抗酸化成分も一緒に摂取することになり、より大きなアンチエイジング効果が望めるのです。
かつてローヤルゼリーが不老長寿の万能薬扱いされたのも、こうした効果によるものかもしれませんね。
