ローヤルゼリーの成分(マグネシウム)
マグネシウムはミネラルの中では目立たない存在ではありますが、体のあちこちに良い影響を与える成分で、ローヤルゼリーにも含まれています。マグネシウムは体内でどのような働きをしているのでしょうか。
また、マグネシウムをローヤルゼリーによって摂取することに、どのようなメリットがあるのでしょうか。
マグネシウムにはどのような働きがあるの?
マグネシウムの主な働きとしては骨を丈夫にすることや高血圧や心疾患、糖尿病の予防・改善などが挙げられます。骨を丈夫にする
骨の原料となるミネラルはカルシウム、リンとマグネシウムです。カルシウムやリンだけでなく、マグネシウムを摂取することも骨を丈夫にすることにつながるのです。
マグネシウムの摂取量が不足していると、骨粗鬆症になるリスクが高まるとされています。
また、米生物工学情報センターのデータベースには、8~14歳の女児に1日当たり300ミリグラムのマグネシウムを摂取させたところ、股関節の骨密度がアップしたという臨床データが収録されています。
マグネシウムに骨を丈夫にする作用があるとされているのは、こうした臨床データからきているものです。
高血圧の予防・改善
米生物工学情報センターのデータベースには、高血圧患者にマグネシウムを最大半年にわたって与えたところ最高血圧、最低血圧とも低下したという臨床データが収録されています。こうしたデータから、マグネシウムには高血圧を予防すると同時に、高血圧患者の血圧を下げる働きがあるとみられています。
マグネシウムと同様に骨の形成に必要となるカルシウムには血圧を上げる効果がありますので、ある意味バランスを取っている形になります。
心疾患の予防・改善
マグネシウムは筋肉の動きを調整してくれる働きがあり、心疾患の予防に役立つとされています。米生物工学情報センターのデータベースには、慢性心疾患の患者に1日当たり800ミリグラムのマグネシウムを3カ月にわたって投与したところ、心機能が改善されたという臨床データが収録されています。
筋肉の収縮は筋肉細胞にカルシウムが流れ込むことで起こりますが、マグネシウムはこのカルシウムの量を調節する機能があることが、心疾患の予防につながっているのではないかとみられています。
糖尿病の予防・改善
米生物工学情報センターのデータベースには、生活習慣病の一種であるⅡ型糖尿病の患者に1日当たり360ミリグラムのマグネシウムを1~4カ月にわたって投与したところ、空腹時血糖値が低下したという臨床データが収録されています。また、同時に血中のHDLコレステロール値を測定したところ、低下が見られたことも分かっています。
これらのデータから、マグネシウムにはⅡ型糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防効果があるとみられています。
ローヤルゼリーで摂取するメリットは?
マグネシウムをローヤルゼリーで摂取することのメリットとしては、骨の原料となる成分を他にも含んでいるため、骨を丈夫にする相乗効果が期待できることがあります。マグネシウム以外の栄養素とは?
骨は主にリン酸カルシウムからなっているため、丈夫にするためにはマグネシウムだけでは不十分で、カルシウムとリンの摂取が欠かせません。ローヤルゼリーには、カルシウムとリンも含まれています。
リンは比較的不足することのない栄養素ですが、カルシウムは不足しがちなので、すべてを摂取することができるローヤルゼリーは理想的です。
また、骨の形成にはタンパク質も必要となります。
ローヤルゼリーの主成分のひとつはタンパク質の原料であるアミノ酸で、人間の体内で生成できない9種類の必須アミノ酸すべてが含まれています。
ローヤルゼリーによってこれらの栄養素のバランスを取ることで、骨を丈夫にする相乗効果が期待できるのです。
デセン酸は骨粗鬆症を予防する
骨がもろくなる病気である骨粗鬆症には、女性ホルモンが関係しています。女性ホルモンには骨のカルシウムが体内に溶け出すのを防ぎ、骨密度の低下を防ぐ働きがあるのです。
更年期以降の女性に骨粗鬆症が増えるのは、女性ホルモンの分泌量低下によって骨のカルシウムが溶け出しやすくなり、骨密度が低下するのが原因です。
ローヤルゼリーの固有成分であるデセン酸は、女性ホルモンに似た働きを持っているので、ローヤルゼリーの摂取は女性ホルモンを「補充」することになります。
これによって骨のカルシウムが溶け出すのを防ぎ、マグネシウムなどの栄養素を有効活用することが期待できるのです。
結論-骨粗鬆症の予防にローヤルゼリーを
マグネシウムは骨を丈夫にしてくれる働きのほかにも、多くの重要な役割を担っています。更年期以降の骨粗鬆症を予防したいと考えているなら、マグネシウムをはじめ予防に効果的な栄養素を多く含むローヤルゼリーを摂取することが、おすすめだと言えるのではないでしょうか。