ローヤルゼリーの成分（セリン）
ローヤルゼリーの主成分のひとつであるアミノ酸は、人間の体内で作ることができない必須アミノ酸と、体内で作れる非必須アミノ酸の2種類に分類されます。セリンは非必須アミノ酸に分類されますが、絹糸から発見されたことが関係しているのか、シルクのような肌にしてくれるためのスキンケア効果があることで知られています。
絹糸から発見されたセリン
絹糸の主成分はセリシンというタンパク質で、セリンは1865年、このセリシンを加水分解することで発見されました。絹糸以外では牛乳や大豆、イクラ、鰹節などに含まれており、ローヤルゼリーもセリンを含む食品のひとつです。
絹糸といえば、シルク布はすべすべとした独特の手触りがするため、今でも和洋の高級衣料品に使用されています。
このすべすべ感は、セリンによってもたらされているものなのです。
このことからも、後述するようにセリンがスキンケアに役立つとされているのも、納得がいくのではないでしょうか。
美肌効果を発揮してくれるセリン
セリンはNMF(天然保湿成分)の主成分のひとつであり、摂取によって肌の保湿力を高めてくれることが期待できます。また、シスチンというアミノ酸の原料でもあるため、美白効果も見込めるのです。
肌が乾燥することの問題点は？
健康な肌の手触りがすべすべなのは、NMFなどによって内部の水分の蒸発を防いでいるためです。特に顔は紫外線の照射を受けやすく、そのままでは内部の水分が蒸発してしまいやすいので、NMFなどによってしっかりとガードする必要があるのです。
ところが、加齢や栄養不足などによってNMFの生成量が減少すると、肌が乾燥して荒れやすくなり、シルクの手触りどころではなくなってしまいかねません。
もちろん、肌をそのまま乾燥させておくわけにはいきませんので、皮脂の分泌量を増やして対応しようとしますが、この結果、肌がテカテカの脂性になってしまうケースもあるのです。
いずれのケースにしても「乾燥は美肌の敵」と言っても過言ではないでしょう。
セリン摂取でNMFを増やす
上述のように、セリンはNMFの主成分のひとつです。このため、ローヤルゼリーによってセリンの摂取量を増やすことで、NMFの生成量増加も期待できるのです。
これは、不適切なダイエットなどによって栄養不足に陥っているケースなら、かなり高い確率で効果が得られそうです。
また、加齢によってNMFの生成能力自体が低下している場合でも、より多くの原材料を供給することで、多少なりともNMFの生成量が増えることが見込めます。
これによって肌の保水力をアップできれば乾燥によって荒れにくくなり、シルクの手触りを取り戻すことができるかもしれません。
セリンはシスチンの原料にもなる
また、セリンはシスチンというアミノ酸の原料にもなっています。シスチンは表皮の一番上にある角質層の主成分で、皮膚内の水分の蒸発を防ぐなどの働きを持っています。
セリンの摂取量を増やしてシスチンの生成量をアップさせ、角質をしっかりとしたものにすることができれば、保湿力アップの相乗効果が望めそうです。
また、シスチンは「美白の敵」であるメラニン色素の生成を抑える効果も持っています。
ターンオーバーを活性化させて、メラニン色素の排出能力を高めてくれる働きもあり、美白効果も期待できるかもしれません。
セリンはメンタル面にも効果的
セリンは美肌だけでなく、メンタル面での効果もあります。具体的には睡眠の促進と、アルツハイマー病の予防です。
睡眠の促進
就寝前に毎日セリンを摂取することで、寝付きが早くなったり、寝起きが良くなったりしたということが報告されています。長期間摂取を続けることで、より睡眠の質がアップすることも確認されています。
これらの報告から、セリンには睡眠の質を上げてくれる効果があるのではないかとみられています。
アルツハイマー病の予防
体内の組織が働くためにはエネルギー源が必要で、脳についてもその例外ではありません。脳のエネルギー源となるブドウ糖の運搬には、ホスファチジルセリンという脂質が関係していますが、セリンはホスファチジルセリンの生成に必要なのです。
セリンによってホスファチジルセリンの生成量が増えれば、脳により多くのブドウ糖が送り込まれ、活発に働いてくれるようになります。
これによって記憶力がアップすることが期待できるほか、アルツハイマー病をはじめとする認知症の予防や症状緩和にも役立つとされています。
まとめ－シルクのような肌を手に入れよう！
シルクのようなすべすべの肌を手に入れるのは、多くの人にとっては憧れです。そのシルクに含まれているセリンを摂取することで、シルクのような肌が手に入るかもしれないのです。
美肌になりたいと考えている人は、セリン以外にも多くの美肌成分を含むローヤルゼリーを摂取し、体の外からだけではなく、体の中からのスキンケアにも努めてみてはいかがでしょうか。
