ローヤルゼリーの成分(スレオニン)
アミノ酸にはさまざまな種類がありますが、人間の体内で生成することができない9種類については「必須アミノ酸」と呼ばれ、特に重要だとされています。ローヤルゼリーのメリットは必須アミノ酸すべてが含まれていることで、スレオニンはこの必須アミノ酸のひとつです。
ローヤルゼリーによってスレオニンを摂取することでどのような効果が期待できるのか、説明していきましょう。
美肌効果が期待できるスレオニン
スレオニンによって最も期待できるのは、美肌効果です。肌の張りを保つ成分の生成を促すことが見込めるほか、ローヤルゼリーの固有成分であるデセン酸との相乗効果も期待できるためです。
肌の張りが失われる原因とは?
最近、肌の張りがなくなってきたと悩んでいる人は多いでしょうが、原因としては加齢と栄養不足の2つが考えられます。肌の張りを保つためにはコラーゲンやNMF(天然保湿因子)などが必要ですが、加齢によって表皮のターンオーバーが衰えたり、コラーゲンなどを生成する真皮の線維芽細胞の働きが低下したりすると、肌の張りが失われやすくなるのです。
また、過剰なダイエットによってNMFを生成するために必要な栄養素が不足することも、肌の張りを失わせる原因となります。
スリムな体を手に入れても、肌の張りがなくては意味がないのです。
スレオニンは美肌成分の原料
ここで効果を発揮するのが、スレオニンの摂取です。なぜなら、スレオニンはNMFとコラーゲンの原料だからです。
過剰なダイエットによってNMFとコラーゲンの原料が不足している場合、スレオニンを補充することによってNMFとコラーゲンの生成量を増やし、肌の張りを取り戻すことが期待できます。
しかも、ローヤルゼリーで摂取するならば、それほどカロリーが高くないため、ダイエットとの両立も可能になります。
また、加齢による皮膚の衰えが原因となっているケースでも、原料となるスレオニンの摂取量を増やすことができれば、多少なりともNMFやコラーゲンの生成量増加が見込めるでしょう。
デセン酸との相乗効果も期待
そして、ローヤルゼリーによるスレオニン補給は、固有成分であるデセン酸との相乗効果が期待できるのです。女性ホルモンには肌の保湿力をアップさせるセラミドの生成を促す効果がありますが、デセン酸はこの女性ホルモンに似た働きをしてくれるのです。
つまり、デセン酸の摂取によってセラミドの生成量を促し、肌の保湿力をアップさせることが期待できるのです。
スレオニンの摂取によってNMFとコラーゲンの生成を促し、デセン酸によってセラミドの生成量をアップさせることで、美肌の相乗効果が望めるというわけです。
スレオニンの他の効果は?
スレオニンは美肌以外にも、さまざまな効果があります。主なものとしては胃炎の症状改善や、新陳代謝の促進などが挙げられます。
胃炎の症状改善が期待できる
胃がシクシクと痛む胃炎には暴飲暴食をはじめさまざまな原因がありますが、胃酸過多も原因のひとつとされています。何らかの原因によって胃酸の分泌量が過剰になり、胃の粘膜が胃酸によってダメージを受けて痛みを感じてしまうというわけです。
スレオニンには、この胃酸の量を調整してくれる働きがあります。
胃酸過多が原因で胃炎になっている人の場合、これによって症状の改善が期待できます。
また、胃酸過多以外の原因による胃炎の場合でも、胃酸による胃へのダメージは症状を悪化させる原因のひとつなので、スレオニンによって胃酸の量を調整することで、多少なりとも症状改善が期待できるのではないでしょうか。
新陳代謝のアップ
スレオニンには新陳代謝を促してくれる働きもあります。これによって期待できるのが、成長力のアップです。
特に成長期の子供は、新陳代謝をアップさせることによって、体がより大きくなることが期待できます。
では、すでに成長が止まった大人には必要がないのかというと、そのようなことはありません。
新陳代謝を高めることは、エネルギーの消費効率を高めることにつながるからです。
エネルギーの消費効率が低いと、肝臓に脂肪がたまって脂肪肝の原因となります。
脂肪肝は肝硬変や肝臓癌につながる可能性があるほか、肝機能の低下による血中コレステロール値の上昇の原因となります。
スレオニンによって新陳代謝をアップさせれば、肝臓に蓄えられている脂肪の消費が進み、脂肪肝の予防になってくれるというわけです。
まとめ-美肌になりたい人には欠かせない
スレオニンは肌に張りをもたらしてくれる成分の生成に必要なため、美肌になりたい人にとっては欠かせない栄養素だと言えるでしょう。新陳代謝のアップはターンオーバーの促進につながり、メラニン色素の排出を促してシミ対策にもなりそうです。
そして、デセン酸との相乗効果によって肌の保湿力を高めることができるローヤルゼリーは、スレオニン摂取に適した食べもののひとつだと言えそうです。