ローヤルゼリーの成分(カルシウム)
カルシウムはミネラルの中でも、その働きが広く知られているものですが、ローヤルゼリーに含まれていることは知らない人もいるかもしれません。カルシウムにはどのような働きがあるのかを改めて説明すると同時に、ローヤルゼリーで摂取するメリットについても触れていきます。
カルシウムにはどのような働きがあるの?
カルシウムは骨を丈夫にするのに欠かせないミネラルであると同時に、血液凝固を助けたり、ストレスを緩和してくれたりする働きも持っています。骨を丈夫にするカルシウム
骨の主成分のひとつはリン酸カルシウムで、体内で生成するためにはカルシウムの摂取が欠かせません。カルシウムの摂取量を増やせばリン酸カルシウムの生成量増加が見込め、骨が丈夫になることが期待できます。
逆にカルシウムが不足していると、骨のカルシウムが溶けだし、もろくなってしまうのです。
一例を挙げれば、骨密度が低下して骨が折れやすくなる骨粗鬆症対策に、カルシウムが役に立つことが知られています。
米生物工学情報センターのデータベースには、骨粗鬆症のマウスが骨折した際、カルシウムを積極的に摂取することで骨の修復が早まったという実験データが収録されています。
血液凝固を助ける
けがをしたときには出血を抑えるために傷口で血液が凝固しますが、このときに血液凝固因子という酵素が働いています。カルシウムは、この血液凝固因子の働きを助けてくれるのです。
カルシウムが不足すると血液凝固因子の働きが悪くなり、けがをしたときに血が止まりにくくなるだけでなく、鼻や歯茎から血が出やすくなったり、青あざができやすくなったりするとされています。
ストレス緩和
イライラしている人に「カルシウムが足らないんじゃないの?」と言う人がいますが、実際にカルシウムにはストレス緩和効果があるのです。これは、カルシウムは骨以外にも血液中に1デシリットル中9~11ミリグラム存在しており、神経をスムーズに働かせる役割を担っているためです。
筋肉がちゃんと動いたり、心臓が規則正しく働いたりしてくれるのは、血中のカルシウムの働きによるものです。
カルシウムによって神経がちゃんと働くことで、ストレスが緩和されるというわけです。
ちなみに、カルシウムの不足によって骨のカルシウムが溶け出すのは、血中のカルシウム濃度をほぼ一定の状態に保ち、神経の働きを悪くしないようにするためです。
ローヤルゼリーで摂取するメリットは?
カルシウムを摂取する方法はいろいろありますが、ローヤルゼリーで摂取するメリットとしては、骨粗鬆症の防止と、ストレス緩和の相乗効果が期待できるということが挙げられます。骨粗鬆症の防止の相乗効果
カルシウムの摂取によってリン酸カルシウムの生成量が増え、骨粗鬆症の防止につながる可能性があるのは上述の通りです。ただ、更年期以降の骨粗鬆症の増加はカルシウムの摂取量が原因ではなく、骨のカルシウムが血中に溶け出しやすくなってしまうことが原因で起きるものです。
女性ホルモンには骨のカルシウムが血中に溶け出すのを防ぐ働きがあり、女性ホルモンの分泌量が多い若年層はこの働きが十分なので骨が丈夫なのです。
ところが加齢による卵巣の衰えによって女性ホルモンの分泌量が減少すると、骨のカルシウムが血中に溶け出しやすくなり、骨粗鬆症の原因となるのです。
ローヤルゼリーには女性ホルモンに似た働きをしてくれる固有成分・デセン酸が含まれており、骨のカルシウムの流出防止が期待できます。
カルシウムそのものも一緒に摂取することで骨密度がさらにアップし、骨粗鬆症の防止や改善が期待できるというわけです。
ストレス緩和の相乗効果
カルシウムにストレス緩和効果があるのは上述の通りですが、ローヤルゼリーにはストレス緩和効果が期待できる成分として、必須アミノ酸の一種であるトリプトファンが含まれています。アミノ酸というと血や肉になるイメージが強いですが、トリプトファンはセロトニンという神経伝達物質の生成に関係しています。
鬱病患者の脳内でセロトニン濃度が低下していることからも分かるように、セロトニンには精神面を安定させてくれる働きがあります。
つまり、ローヤルゼリーによってカルシウムとトリプトファンを同時摂取することで、精神安定の相乗効果が期待できるというわけです。
ちなみにトリプトファンのような必須アミノ酸は、人間の体内では生成できず、食べ物から摂取するしかありません。
まとめ-カルシウムは心身を丈夫にする
カルシウムは骨密度をアップさせて体を丈夫にしてくれると同時に、ストレス緩和効果によって心を丈夫にしてくれる貴重なミネラルだと言っていいでしょう。ローヤルゼリーで摂取すると、デセン酸やトリプトファンによる相乗効果も期待できます。
骨を丈夫にしたい人や、多忙な仕事でストレスがたまりやすい人は、ローヤルゼリーでカルシウムを摂取するのがおすすめだと言えます。