ローヤルゼリーの飲み合わせ(ギャバ)
ギャバは別名をγ-アミノ酪酸といい、アミノ酸の一種です。精神安定などに役立つとされており、さまざまな食品に配合されています。
ローヤルゼリーをギャバと一緒に摂取することで、どのような相乗効果が期待できるのでしょうか。
ローヤルゼリーとギャバの飲み合わせについて説明していきましょう。
ギャバにはどのような働きが期待できるの?
アミノ酸というとタンパク質の原料というイメージが強いですが、ギャバはタンパク質の原料とはならず、体内では遊離アミノ酸として存在しています。主な効果としては心身をリラックスさせる効果や、高血圧や動脈硬化など生活習慣病の予防効果があるとされています。
心身をリラックスさせる効果
ギャバの心身をリラックスさせる効果は、自律神経のうち副交感神経を活発にすることでもたらされるとされています。ストレス社会と呼ばれる現代では、もうひとつの自律神経である交感神経の働きが活発になりがちです。
交感神経は心身をアグレッシブにする働きを持っており、長期にわたって交感神経が優位になっていると心身が疲れ果ててしまいます。
ギャバによって副交感神経を活発にすることで、心身をリラックスさせてバランスを取り戻すことが期待できるのです。
食品メーカーなどの研究によると、ギャバが入った水を摂取することで、脳波のうちアルファ波が強くなることが分かっています。
アルファ波は心身がリラックスしているときに強くなるため、リラックス効果が出ているとみていいでしょう。
生活習慣病の予防効果
血圧が高いと血管に負担がかかり、動脈硬化の原因となるだけでなく、大動脈解離のような致命的な疾患につながる可能性があります。高血圧の原因のひとつとされているのがナトリウムの過剰摂取で、塩辛いものが好きな人が高血圧を発症しやすいといわれているのは、食塩(塩化ナトリウム)の過剰摂取になりやすいためです。
ギャバには、このナトリウムの排出を助けて血圧を下げてくれる働きがあるとされています。
米生物工学情報センターのデータベースには、高血圧患者にギャバ20ミリグラムを含むクロレラを与えたところ、血圧降下が見られたという臨床データが収録されています。
また、ギャバには動脈硬化のもうひとつの原因である、LDLコレステロールの血中値を下げてくれる効果もあるとされています。
この2つの働きによって、生活習慣病の予防効果が期待できるのです。
ローヤルゼリーとギャバの相乗効果は?
実はローヤルゼリーにもギャバは含まれているため、ギャバと一緒に摂取したことが原因で何らかの問題が起きる可能性は低いのです。ローヤルゼリーにはギャバ以外の成分も含まれているため、上述のギャバの効果をさらに大きくしてくれることが期待できます。
トリプトファンで心身リラックス効果増大に期待
セロトニンは心身を安定させてくれる働きのある神経伝達物質で、鬱病患者はこのセロトニンの分泌量が減少していることが分かっています。ローヤルゼリーに含まれているアミノ酸のうち、トリプトファンはこのセロトニンの原料です。
トリプトファンからセロトニンを生成するためにはビタミンB6の働きが必要ですが、ローヤルゼリーにはビタミンB6も含まれているため、トリプトファンの有効活用によるセロトニンの生成量増加が期待できるのです。
ギャバと一緒に摂取することで、心身の状態安定の相乗効果が期待できるというわけです。
ちなみにトリプトファンは人間の体内では生成することができない必須アミノ酸のひとつなので、重要です。
高血圧と動脈硬化の予防効果も見込める
ローヤルゼリーに含まれているミネラルのうち、カリウムはナトリウムの排出を助けてくれる働きがありますので、ギャバと一緒に摂取することで高血圧対策の相乗効果が見込めます。また、ローヤルゼリーの固有成分であるデセン酸にも、血中のLDLコレステロール値を下げてくれる働きがあるとされ、ギャバとの相乗効果が期待できるのです。
女性ホルモンにはLDLコレステロールの血中値を下げる働きがあり、老化によって卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌量が減少するとLDLコレステロールが増えやすくなります。
デセン酸は女性ホルモンに似た働きを持っているため、LDLコレステロールの血中量を減少させ、動脈硬化の予防効果につながってくれる可能性があるというわけです。
まとめ-ギャバはローヤルゼリーの効果を強めてくれる
ローヤルゼリーの摂取によって期待できる効果のうち、いくつかはこのギャバに由来するものです。ローヤルゼリーとギャバとの併用は、ギャバの摂取量をローヤルゼリー単体で摂取できる量よりも増やすことになるわけです。
ギャバ以外の成分との相乗効果も期待できるため、心身のリラックスや生活習慣病の予防が目的でローヤルゼリーを摂取する人にとっては、ローヤルゼリーとギャバの飲み合わせの相性は比較的良いと考えていいでしょう。