ローヤルゼリーの形状（化粧品）
ローヤルゼリーはミツバチの女王蜂の食べ物として作られており、人間の場合も食べ物として利用されているケースが多くなっています。ただ、ローヤルゼリー製品は食べ物だけではありません。
一例を挙げれば、化粧品として販売されているものもあるのです。
ローヤルゼリーを化粧品に配合することのメリットや美肌効果が期待できる成分、購入するに当たっての注意点などについて、説明していきましょう。
ローヤルゼリー化粧品のメリットとは？
ローヤルゼリーを食べ物ではなく、化粧品として利用することのメリットは、効果をピンポイントに発揮できることです。食べ物として摂取すると全身に回る
ローヤルゼリーに限らず、食べ物に含まれている栄養素は腸で吸収され、血液によって全身に運ばれていきます。これは、ローヤルゼリーに含まれている成分を顔の美肌効果に役立てたいと考えていても、その成分が顔に行ってくれるとは限らないことを意味しています。
はっきり言えば、食べ物として摂取した場合、一部しか顔には行ってくれないということです。
全身の健康状態を向上させる場合には理想的と言えそうですが、ピンポイントに効果を得たい場合には必ずしも効果的とはいえないのです。
化粧品ならばピンポイントに効果を発揮
化粧品ならば、その点については大きく異なっています。ローヤルゼリーに含まれている成分が消化器を通じてではなく、化粧品を塗布した顔の肌から直接吸収されますので、必ず肌で効果を発揮する形になってくれます。
もしあなたがローヤルゼリーを顔の肌の状態を良くするために摂取しようと考えているのでしたら、化粧品によって摂取するほうが大きな効果が期待できます。
同じ量のローヤルゼリーを摂取しても、全身に回ってしまうのと、顔に成分が集中するのでは、予想できる効果が大きく変わってくるからです。
もちろん、成分を顔に集中させた方が大きな効果が望めることは、言うまでもありません。
ローヤルゼリーの「美肌成分」とは？
では、ローヤルゼリーに含まれているどのような成分が、顔の肌の状態を整えてくれるとされているのでしょうか。具体的にはデセン酸、セリン、ビタミンB2が挙げられます。
デセン酸
女性ホルモンには大きく分けて卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類があります。卵胞ホルモンは表皮の保湿成分であるセラミドの生成を促す働きがあるとされています。
加齢によって肌の状態が悪化するのは、女性ホルモンの分泌量低下によってセラミドの生成が減ってしまうことも原因のひとつです。
ローヤルゼリーの固有成分であるデセン酸は、卵胞ホルモンに似た働きを持っており、更年期障害の症状緩和効果があることが知られています。
化粧品によってデセン酸をピンポイントに肌へ作用させれば、保湿力がアップし、顔の美肌効果が期待できるというわけです。
セリン
表皮の保湿成分としてはセラミド以外にも、NMF(天然保湿因子)と呼ばれるものがあります。NMFは水と結合しやすいため、肌に多くの水分を蓄えることに役立ってくれます。
NMFの生成量を増やすことができれば肌の保湿力がアップし、乾燥が原因で起きる肌荒れを防ぐことが可能です。
NMFの生成にはさまざまな成分が必要ですが、その中で最も多いとされているのはアミノ酸の一種・セリンです。
セリンは人間の体内で生成が可能な非必須アミノ酸のひとつですが、化粧品によって肌から吸収することができれば、ピンポイントに顔の保湿力アップにつながることが期待できるのです。
ビタミンB2
ローヤルゼリーにはビタミンB群が多く含まれていますが、ビタミンB2には肌や粘膜の状態を整えてくれる働きがあります。ビタミンB2の摂取量が不足していると、口の端が荒れて痛くなる口角炎を発症しやすくなることが知られています。
また、ビタミンB2の不足はニキビにもつながりやすくなります。
ローヤルゼリーに含まれているビタミンB2が、化粧品によって顔の肌にピンポイントに効果を発揮することができれば、ニキビや炎症などを防いで美肌効果につながることが期待できるのです。
最後に－できるだけ質の良いものを買おう
このように、ローヤルゼリーの成分を化粧品によって取り入れることで、ピンポイントに顔の肌を整える効果が期待できるのです。ただ、購入に当たって注意すべきことは、製品の質にこだわってほしいということです。
ローヤルゼリー化粧品として販売されている製品の中には、ローヤルゼリーの含有量が極めて低い、名ばかりの「ローヤルゼリー化粧品」も存在しているのです。
理想は調製ローヤルゼリーの「含有量6分の1以上、デセン酸含有率0.18%以上」という条件を満たしている製品ですが、いずれにしても前もってローヤルゼリーの含有量や、それ以外の含有成分を調べておくなどして、ちゃんとした美肌効果が期待できる化粧品を選ぶようにしていきましょう。
粗悪品を掴まされてしまうのは、お金と時間の無駄ですから。
