ローヤルゼリーを飲むタイミング
ローヤルゼリーをはじめとする健康食品には、摂取量については記載されていても、それをいつ摂取したらよいのかについては触れられていないことも多いのです。ローヤルゼリーはどのタイミングで摂取すると、より大きな効果が期待できるのでしょうか。
ローヤルゼリーを摂取する目的に合わせて、説明していきましょう。
一般的には食後の摂取がおすすめ
ローヤルゼリーをはじめとする健康食品は、一般的に食後に摂取するのが理想的だとされています。消化器が活発に活動していることなどが理由です。
胃腸の活動が活発なら吸収率が上がる
食事をしたあとは、消化器内に食べ物がたくさんありますので、胃腸の動きが活発になっています。このため、摂取した栄養素の吸収率もアップしているのです。
このときにローヤルゼリーを摂取すると、含まれている栄養素の吸収率が上がるので、より大きな効果が期待できるのです。
逆に空腹時は、あまり消化器は活発に働いていません。
消化器もちゃんと休まないと、疲れて働きが悪くなってしまうためです。
このときにローヤルゼリーを摂取しても、消化器の働きが悪くて十分に栄養素を吸収することができませんので、満足できるレベルの効果も期待しにくくなるというわけです。
特にミネラルのようにもともと吸収率が高くない栄養素は、多少なりとも吸収率がアップしてくれる食後に摂取する方がより大きな効果が期待できます。
サプリメントを販売しているメーカーが食後の摂取を推奨していることが多いのは、吸収率アップによって大きな効果が期待しやすいためです。
ビタミンに期待する場合も食後がよい
また、ローヤルゼリーにはビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸などさまざまなビタミンが含まれおり、これらの効果に期待している人も多いでしょう。実は、これらはすべて水溶性ビタミンなのです。
水溶性ビタミンは体にほとんど蓄積されないので過剰摂取になる危険性がほとんどない半面、余剰分はすぐに排出されてしまうので一度に大量摂取しても意味がありません。
このため、ローヤルゼリーのビタミンに期待している場合は、一定量を数度に分けて摂取した方が良いとされています。
その場合も、胃腸の働きが活発で、吸収力がアップしている食後がおすすめだとされることが多いです。
これは摂取する時間を食後に設定することで、飲み忘れを防止しやすいという側面もあります。
更年期障害の症状緩和が目的でも食後
ローヤルゼリーを摂取する人の中には、固有成分であるデセン酸が更年期障害の症状緩和に効果があるとされていることに期待している人もいるでしょう。そうした人の場合も、食後に摂取するのがおすすめです。
なぜなら、デセン酸は脂肪酸の一種だからです。
脂肪は空腹時のような栄養素の吸収率が低いときに摂取しても、うまく吸収ができないという特徴があります。
このため、食後すぐのように胃腸の働きが活発な時期に摂取する方が良いとされています。
このときに脂肪を含んでいる食品と一緒に摂取するとさらに吸収率がアップするとされていますが、更年期は女性ホルモンの分泌量減少によって血中のLDLコレステロール値が上がりやすくなっているので、判断が難しいところです。
マッチョになりたいならば食前がいい
ただ、ローヤルゼリーを食後以外に摂取した方が目的の効果が得られやすいとされるケースもあります。それは、筋肉トレーニングの効果をアップさせ、マッチョな体になりたいと考えているときです。
筋肉トレーニングの効果をアップさせる効果があるとされているのは分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれるバリン、ロイシン、イソロイシンです。
これらは人間の体内で生成することができない必須アミノ酸で、すべてローヤルゼリーに含まれています。
筋肉を動かす前にBCAAを摂取することで、筋肉を動かすためのエネルギーが増加し、筋肉のタンパク質がエネルギー源として使用されなくなり、筋肉トレーニングの効果アップが期待できるというわけです。
この場合は食前食後にとらわれず、トレーニングの30分ほど前に摂取するのがおすすめです。
アミノ酸は体内に取り込まれるまでに30分程度が必要で、その後に筋肉トレーニングを始めることでBCAAがエネルギー源として使用される可能性がアップするためです。
付け加えると、筋肉トレーニングによって筋繊維はダメージを受けますが、修復は睡眠時間に行われます。
このため、就寝30分前にローヤルゼリーを摂取すると、含まれているタンパク質によって修復がさらにスムーズに進む可能性があるのです。
まとめ－目的に合わせてタイミングを決めよう ローヤルゼリーは基本的に食後に摂取するのがおすすめですが、含まれている成分が多種多様であるため、必ずしも食後にこだわる必要のないケースもあります。
まず、何のためにローヤルゼリーを摂取するのかという目的をしっかり定めたうえで、飲むタイミングを決めるといいでしょう。
