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ローヤルゼリーの産地(ベトナム)

ローヤルゼリーの産地としてのベトナムは、中国や台湾などと比較すると必ずしもメジャーではありませんが、後述するように入手コストが安いため、近年になって産地としての知名度がアップしています。
ローヤルゼリーの産地としてのベトナムの特徴と、ベトナム産ローヤルゼリーのメリットとデメリットについて、簡単に説明していきましょう。

ベトナムはミツバチに適した気候

実はベトナムでは、養蜂が盛んに行われています。
ベトナムは年間の気温が安定して高めであるため、ミツバチの生育に適しているからです。

ミツバチは寒さに強くない

まず知っておいてほしいのは、ミツバチは必ずしも寒さに強くないということです。
冬場の最低気温がマイナス10度前後になる本州の山間部でも養蜂は行われていますが、これはニホンミツバチが比較的、寒さに強い種だからです。
そのニホンミツバチですら、北海道では野生種として存在することができず、養蜂農家も冬場は本州に巣箱を移しているぐらいです。
冬場の気温が低くなりすぎて繁殖がうまくいかず、ローヤルゼリーやハチミツの生成量が増えてくれないためです。
海外の養蜂で使用されているセイヨウミツバチはさらに寒さに弱いため、日本の山間部での生育ですら向いていません。
また、日本の山間部では冬場に咲いている花が少ないため、ローヤルゼリーやハチミツの原料となる花粉や花の蜜の入手が難しく、生産という面では不利な時期になってしまいます。

ベトナムの平均気温は高い

これに対して、ベトナムは北部が冬場の気温が高めの亜熱帯に属しており、南部はそもそも冬がない熱帯に属しています。
北部ハノイの場合、最も低い1月でも平均気温は16.5度で、東京と比べて10度ほど高くなっています。
南部ホーチミンに至っては、平均気温が25度を下回る月がありません。
これは年間を通じて花が咲いており、季節に関係なくローヤルゼリーやハチミツの原料である花粉や花の蜜が入手できることを意味しています。
つまり、ベトナムはハチミツやローヤルゼリーの生産という面では、日本より有利なのです。
ちなみにベトナムにおいては、ミツバチとしてはサイズの大きいオオミツバチなど、日本では生息することができない種による養蜂も行われています。

ベトナム産ローヤルゼリーのメリットは安さ!

では、ベトナム産ローヤルゼリーのメリットとしては、何が挙げられるでしょうか。
それは、コストの安さです。
ある料理研究家によると、ベトナムではローヤルゼリーを1瓶1000円で購入することができるとのことです。
国産ローヤルゼリーが1瓶8000円台であることを考えると、ちょっと信じられません。
これは、ベトナムがミツバチの生育やローヤルゼリーの生成に適した環境であることに加え、人件費が安いことが理由として挙げられます。
日本産ローヤルゼリーが高くなってしまうのは、養蜂農家の人件費が高く、価格に上乗せされてしまっているためです。
人件費の安いベトナムならば、上乗せされる分も少なく、それだけローヤルゼリーの生産コストを抑えられるというわけです。
そして、上述したように年間の気温が安定しており、ローヤルゼリーの原料である花粉や花の蜜が常に手に入ることも、ローヤルゼリーの価格を押し下げる要因となっているようです。

ベトナム産ローヤルゼリーのデメリットは?

とはいえ、ベトナム産ローヤルゼリーにもデメリットはあります。
それは、ベトナムから日本までは距離があるため、台湾などと比較すると鮮度を保つのが難しいことです。

生ローヤルゼリーは保存が難しい

ローヤルゼリーの中でも、巣から採取したものをそのまま瓶詰めしている生ローヤルゼリーは、熱や紫外線によって成分が変質してしまいやすいというウイークポイントがあります。
このため、採取後は冷凍保存しており、購入後は冷蔵庫のチルドルームでの保管が推奨されているくらいです。
国内産のローヤルゼリーを割高でも購入する人が多いのは、輸送によって鮮度が落ちてしまうことが考えにくいためです。

輸送という面ではベトナムは不利

では、ベトナムの場合はどうでしょうか。
航空便の場合、ハノイから成田までは4時間強、ホーチミンから成田までは5時間半ですが、通関の時間などを入れるとさらに長くなりますし、輸送コストもかかります。
コストを下げるために船を利用すると、日本到着までに数日かかってしまいます。
これはローヤルゼリーの鮮度を保つという点から見ると、必ずしも有利とは言えません。
この点がベトナム産ローヤルゼリーの泣き所と言えそうです。

結論-安さは魅力だが鮮度は不利

ベトナム産ローヤルゼリーは安さが魅力ですが、日本までの輸送に時間がかかるため、鮮度という点では不利になってしまうのがデメリットだと言えます。
もし価格と鮮度を両立させたいのならば、現地で購入して食べてみるしか方法はありませんが、意外とおすすめかもしれませんね。
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