はちみつとローヤルゼリーを混ぜる
ローヤルゼリーにはさまざまな栄養素が含まれている半面、酸味が強くて刺激があり、あまりおいしいと言えるような味ではないという問題点があります。この味の問題をある程度、解決してくれそうなのが、ハチミツに混ぜて食べる方法です。
同じミツバチ由来の食べ物ということもあり、比較的相性が良さそうなイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
ローヤルゼリーにハチミツを混ぜるメリット
ローヤルゼリーをハチミツに混ぜるメリットとしてはまず、砂糖よりもカロリーを抑えられることが挙げられます。ハチミツにはビタミンCやミネラルなどが含まれているため、ローヤルゼリーの効果をより高くしてくれる可能性もあるのです。
ハチミツは砂糖よりもローカロリー
意外に思うかもしれませんが、ハチミツは砂糖と比べてカロリーが低くなっているのです。100グラム当たりのカロリーは砂糖が380キロカロリー前後なのに対し、ハチミツは290キロカロリー程度となっています。
同じ量を混ぜた場合でも、多少はカロリーをカットできることになります。
しかも、砂糖は主成分がスクロースであるのに対し、ハチミツにはより甘みの強いフルクトースが多く含まれているのです。
これは、砂糖と同じぐらいの甘さにするためには、ハチミツならばより少ない量ですむということです。
これによって、さらに摂取カロリーを抑えることが可能になるというわけです。
ハチミツにもさまざまな栄養素が含まれている
砂糖に含まれているのは100%スクロースであり、それ以外の栄養素の摂取はあまり期待できません。これに対しハチミツは、糖質以外にもさまざまな栄養素が含まれており、ローヤルゼリーの効果を高めてくれる可能性があるのです。
まず、ハチミツにはビタミンCが含まれています。
ローヤルゼリーには貧血対策に有効とされる鉄、タンパク質の合成に欠かせない亜鉛が含まれていますが、いずれも吸収率が高くないのが難点です。
ビタミンCは鉄と亜鉛の吸収率を高めてくれる働きがあり、ローヤルゼリーの栄養素の有効活用が期待できます。
同じミツバチ由来の食べ物だけあって、ローヤルゼリーに含まれている栄養素も含まれています。
人間の体内で生成することができない必須アミノ酸や、血圧降下に役立つとされているカリウムなどが、そうした栄養素です。
ローヤルゼリーとハチミツを混ぜることでこれらの栄養素をより多く摂取することになり、効果が大きくなってくれる可能性があるのです。
ローヤルゼリーにハチミツを混ぜるデメリット
ただ、ハチミツも8割は糖質からなっていますので、摂取しすぎると太る可能性は否定できません。また、糖分をエネルギー化する際にビタミンB1が使用されるため、ビタミンB1の「無駄遣い」になってしまう可能性もあります。
ハチミツにはボツリヌス菌が含まれている可能性があるため、乳児に与えることができないのもデメリットかもしれません。
ビタミンB1の「無駄遣い」につながる
ハチミツに含まれているグルコースやフルクトースをエネルギーにするためには、ビタミンB1が必要になります。問題はビタミンB1には、神経機能を整えてくれる働きもあることです。
ローヤルゼリーにはビタミンB1が含まれていますが、このビタミンB1がハチミツのグルコースやフルクトースをエネルギー化するのに使用され、神経機能を整える方に回る分が減ってしまうのです。
これではビタミンB1の「無駄遣い」になってしまいかねません。
ローヤルゼリーをハチミツで摂取する場合、この問題点はある程度、覚悟しておいた方がいいでしょう。
乳児はボツリヌス菌の影響に注意を
厚生労働省によると、1歳未満の乳児は腸内細菌があまり多くないため、細菌への抵抗力が比較的低くなっています。このため、それほど問題になるような細菌でなくても、乳児にとっては大きな問題となるケースがあります。
そのうちのひとつがボツリヌス菌で、乳児でなければ腸内細菌によって退治されるような細菌なのですが、腸内細菌が少ない乳児は退治できないので、食中毒を引き起こす原因となるケースがあるのです。
厚労省はハチミツについて、1歳未満の乳児に与えてはいけないと記載するように要請しています。
ローヤルゼリーを乳児に与えること自体、あまり推奨できるようなことではありませんが、ハチミツと混ぜた場合には絶対に与えてはいけないということは覚えておきましょう。
まとめ-相性は良いが乳児に与えてはダメ
同じミツバチ由来の食べ物ということもあり、ハチミツはローヤルゼリーの栄養素の吸収を助けてくれたり、ローヤルゼリーの栄養素を保管してくれたりするため、混ぜて食べるものとしては比較的相性が良いと言うことができます。砂糖と比べると摂取カロリーが少なくなるのも、メリットと言えます。
ただ、上述のようにボツリヌス菌の問題がありますので、ローヤルゼリーとハチミツと混ぜた場合には、絶対に乳児に与えないようにしてください。