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ローヤルゼリーの成分(グリシン)

ローヤルゼリーに含まれているアミノ酸は、体内で生成できない必須アミノ酸と、生成可能な非必須アミノ酸に分けられます。
非必須アミノ酸といっても単に体内での生成が可能だというだけで、体にとって必要がないというわけではなく、むしろ重要な役割を果たしているものが大半です。
グリシンは、そんな非必須アミノ酸のひとつです。
人間の体内では、どのような効果を発揮しているのでしょうか。

睡眠の質を高めてくれるグリシン

グリシンには、睡眠の質を高めてくれる効果があるとされており、臨床試験でもその効果は確認されているのです。

「質」を高めて睡眠不足を解消

睡眠は長く取ればいいというものではなく、質が伴っていなければ時間的に問題がなくても睡眠不足になる可能性があるのです。
医療現場における不眠症治療では睡眠制限療法が行われることがありますが、米生物工学情報センターのデータベースには、このときにグリシンを摂取すると睡眠不足になりにくくなるという臨床データがあります。
マウスを使った実験でも、グリシン摂取によって睡眠制限による疲労が改善されることが確認されており、こうした実験結果からグリシンには睡眠の質を高めてくれる働きがあるとみられているのです。

深部の体温を下げる効果あり

なぜグリシンによって睡眠の質がアップする可能性があるのかというと、グリシン摂取によって体の内部の温度である「深部体温」が下がることが関係しています。
同センターのデータベースには、マウスにグリシンを投与したところ、深部体温が低下したという実験結果も収録されています。
実は深部体温が低くなれば入眠しやすくなり、眠りも深くなりやすいのです。
グリシン摂取によって深部体温が下がれば、寝付きが良くなり、グッスリ眠ることができるようになるというわけで、これが睡眠の質の向上につながっている可能性があります。

セロトニンの生成量増も効果的

もうひとつのカギは、グリシン摂取によってセロトニンという神経伝達物質が増えることです。
同センターのデータベースには、ラットにグリシンを摂取させることでセロトニンの生成量が増加したという実験結果も収録されているのです。
脳内の松果体から分泌されるメラトニンというホルモンには睡眠を誘う効果があるとされていますが、セロトニンはこのメラトニンの原料なのです。
グリシン摂取によってセロトニンの生成量を増やせば、メラトニンの分泌量も増え、寝付きが良くなって睡眠の質アップにつながることが期待できるというわけです。
ちなみに、セロトニンの生成量増加は鬱状態を緩和する効果もあり、これも睡眠の質を上げることに役立ちそうです。

グリシンには美肌効果もある!

グリシン摂取は肌の張りを保つことにもつながり、美肌効果が期待できます。
肌の張りを保つためには、真皮の線維芽細胞で生成されるコラーゲンやエラスチンが必要です。
問題は、加齢や活性酸素の影響によって線維芽細胞の働きが衰えると、コラーゲンやエラスチンの生成量が低下してしまうことです。
肌の張りを取り戻すためには、コラーゲンやエラスチンの原料を摂取し、生成量を増やす必要があります。
グリシンは、コラーゲンやエラスチンの原料のひとつなのです。
ローヤルゼリーによって摂取量を増やすことでコラーゲンやエラスチンの生成量がアップすれば、肌の張りが回復する可能性が出てくるというわけです。
ちなみに睡眠の質を高めることは表皮のターンオーバーを促し、美肌につながります。
グリシンの摂取によって、表皮と真皮の両方から美肌効果が期待できるのです。

食べ物の日持ちを上げられる

最近では、食べ物の日持ちを上げる保存料のひとつとしても、グリシンが使用されることがあります。
化学メーカーの実験では、カスタードクリームや卵焼きにグリシンを加えることで、細菌の繁殖を大幅に抑えることができ、食べ物が日持ちしやすくなることが分かっています。
特に卵焼きの場合、グリシン1%を加えることで、細菌の繁殖をほぼシャットアウトすることができるとしています。
グリシンのメリットのひとつはにおいがないことで、食品に加えても風味が変わってしまうことがありません。
また、アミノ酸の中でも甘みを持っているタイプなので、生クリームなどを使ったお菓子に加えても味が損なわれることがないのもメリットと言っていいでしょう。
付け加えると、グリシンは単なるアミノ酸なので、化学薬品のような危険性がほとんどないのも大きなメリットと言えます。

まとめ-眠りたい人、美肌になりたい人におすすめ

グリシンには睡眠の質を高めてくれる効果があり、多忙で睡眠不足になりがちな人にはおすすめです。
また、コラーゲンやエラスチンの生成量を増やすことで、美肌効果にもつながってくれそうです。
睡眠不足で肌の調子がもうひとつだという人は、ローヤルゼリーによってグリシンの摂取量を増やしてみてはいかがでしょうか。
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