ローヤルゼリーのデメリット
ローヤルゼリーには更年期障害の症状を緩和したり、アンチエイジング効果を発揮したりするなど、さまざまなメリットがありますが、デメリットもないわけではありません。ローヤルゼリー摂取のデメリットにはどのようなものがあるのか、簡単にまとめてみました。
保存に気を使う必要がある
これは生ローヤルゼリーに限定したデメリットです。そもそも生ローヤルゼリーとして販売するためには、生成されてから72時間以内に採取する必要があるなど、全国ローヤルゼリー公正取引協議会によって厳しい条件がつけられています。
裏返せば、早めに採取しないと成分が劣化してしまう可能性があるということにもなります。
このため、生ローヤルゼリーは冷蔵庫のチルドルームなど、温度の低いところでの保管が推奨されているのです。
それだけ保管に神経を使わなければならないというわけで、長期の保存には向いていないと言えます。
ちなみに乾燥ローヤルゼリーは生ローヤルゼリーと比較すると保存性に優れているため、生ローヤルゼリーのようなデメリットは基本的にありません。
味に癖がある
ミツバチ由来であることと、ハチミツと同様に黄色であることなどから、ローヤルゼリーもハチミツのように甘いのではないかと思っている人もいるでしょうが、全然そんなことはありません。ローヤルゼリーにはほとんど甘みはなく、酸味の強い癖のある味をしているのです。
ハチミツが花の蜜由来で大量の糖質を含んでいるのに対し、ローヤルゼリーが花粉由来で糖分がほとんど含まれていないことが、味の違いにつながっているのです。
この癖のある味を嫌がる人が多いことも、デメリットのひとつだと考えていいでしょう。
ちなみにこのデメリットも基本的に生ローヤルゼリーのもので、カプセルに入った乾燥ローヤルゼリーや、摂取しやすいように砂糖などを加えた調製ローヤルゼリーは味のデメリットはありません。
入手コストが高め
ローヤルゼリー製品は、基本的にそれほど安いものではありません。この高めの入手コストも、デメリットになりそうです。
ローヤルゼリーはハチミツとは違い、女王蜂になる幼虫しか摂取することができない貴重なものです。
このため、どうしても生成量は少なくなってしまいます。
ローヤルゼリーは女王蜂になる幼虫が住んでいる「王台」という場所に貯められていますが、ローヤルゼリー製品を販売している養蜂所の公式サイトによると、1つの王台から採取できるローヤルゼリーはわずか300ミリグラムです。
生ローヤルゼリー100グラムを採取するためには、途轍もない手間がかかっていることが容易に想像できます。
こうした希少性と手間を考えると、入手コストがある程度高めになってしまうのは、致し方ないところではないでしょうか。
短期間で効果が出るものではない
生ローヤルゼリーやサプリメントなどは、医薬品のように摂取してすぐに効果が出るようなものではありません。医薬品と比較すると効果が緩やかなため、ある程度の期間、摂取を続けることで効果が出てくるものなのです。
早く効果が出てほしいという人にとっては、デメリットになるかもしれません。
ただ、ローヤルゼリーに限らず、健康食品というものは摂取して即座に効果が出るものではなく、一定の期間、摂取を続けることで効果が出るものなのです。
その分、体への負担が少なく、副作用が起きにくいというメリットがあります。
医薬品は早期に効果が出るというメリットの半面、副作用などのデメリットがありますので、一長一短といったところです。
アレルギーのリスクがある
前述のように、ローヤルゼリーはミツバチの体内で生成される花粉由来の食品です。このため、ハチミツアレルギーのある人や、花粉アレルギーのある人は、ローヤルゼリーがアレルゲンとなってしまう可能性が否定出来ないのです。
アトピーや喘息を持っている人も、ローヤルゼリーによるアレルギー症状のリスクがあります。
この点については、ローヤルゼリー製品を販売しているメーカー側も「ローヤルゼリーはアレルギー症状を引き起こしやすい」ということを認めています。
体質的にローヤルゼリーによるアレルギー症状が心配だという人は、少量摂取から始めていくのがおすすめです。
量によってはアレルギー症状が出ないこともあるからです。
いずれにしても、ローヤルゼリーによってアレルギー症状が引き起こされた場合、対処法はローヤルゼリーの摂取中止以外にありません。
その上で、医療機関の診察を受けることをおすすめします。
意外と少ないローヤルゼリーのデメリット
こうしてまとめてみると、ローヤルゼリーには意外とデメリットが少ないことが分かります。アレルギー症状以外は、体にとって明白な悪影響を与えているものはありません。
健康食品にどのぐらいのお金を使用することができるかをあらかじめ見定めたうえで、購入後は保存に気をつけ、効果を焦らず長期的に摂取していけば、アレルギー以外のデメリットはほぼクリアできます。
味についても、健康のためなら我慢してもバチは当たらないのではないでしょうか。