ローヤルゼリーはどのぐらいで効果が出るのか
「ローヤルゼリーは体に良いと言われて飲んでみたけれど、効果が出ているような気がしない」と思っている人は、意外と多いのではないでしょうか。ローヤルゼリーはそもそも、医薬品のように摂取してすぐに効果が出るようなものではありませんが、長期間摂取しても効果が見られないと不安になってしまうのも確かです。
どのぐらいの期間摂取すれば、目に見える効果が出てくるとされているのでしょうか。
サプリメーカーは「まず3カ月」
まずローヤルゼリーをはじめとするサプリメントは、基本的に医薬品のような目立った副作用はないとされていますが、効果については緩やかだというのが特徴です。このため、医薬品のように即座に効果が出るわけではなく、一定の期間摂取し続けなければ効果が実感できないとメーカー側は説明しています。
大手食品メーカーのサイトでは、サプリの摂取はまず3カ月続けてみるべきだとしています。
サプリの摂取によって、今まで不足しがちだった栄養素を補い、体調を整えるためにはそれだけの期間が必要になってくるというわけです。
付け加えると、サプリと並行して、食事をはじめとする生活習慣を変えてみることも必要になってくるとしており、サプリを摂取するだけで体の状態が良くなるわけではないと釘を刺しています。
確かに、サプリを摂取していても、生活習慣が悪いままでは十分な効果が期待できないものです。
ローヤルゼリーについても、この点は基本的に同じだと考えていいでしょう。
ローヤルゼリー製品のレビューを見てみると「摂取したけれど効果がなかった」というネガティブなものが散見されますが、よく見ると摂取期間が1カ月程度というケースも珍しくありません。
これでは目に見えるほどの効果が出てくれないのも、致し方ないといったところでしょう。
ネットのレビューの中には、こうした必要以上にネガティブな内容を含んでいるものもありますので、注意しておきましょう。
ローヤルゼリーを「長い目で見る」必要があるのはなぜ?
では、ローヤルゼリーの効果について、なぜこのように「長い目で見る」必要があるのでしょうか。それは、健康食品であるがゆえに効果が穏やかで効果が出るまでに時間がかかってしまうことに加え、摂取量が限られていることと、体に蓄積しにくい栄養素が含まれていることなどが理由です。
ローヤルゼリーは多く摂取すればいいものではない
そもそもローヤルゼリーはいくら食べてもいいというものではなく、生ローヤルゼリー換算で500~3000ミリグラムが1日当たりの目安量とされています。100グラム入りの生ローヤルゼリーならば、30日分ぐらいになります。
このぐらいの摂取量では、おのずと効果の方も長い目でみなければならなくなるというわけです。
これは、ローヤルゼリーを過剰摂取すると、下痢などを起こす可能性があるとされているためです。
また、ローヤルゼリーに含まれているタンパク質の中には、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの生成量を増やしてしまうものもありますので、大量摂取がアレルギー症状につながってしまう可能性もあります。
下痢をしてしまったり、アレルギー症状を引き起こしてしまったりする量については個人差があり、目安量が広く設定されているのもこのためです。
ローヤルゼリーは最初は少量を摂取し、徐々に量を増やして自分に合ったものを見つけていくのがおすすめです。
ローヤルゼリーのビタミンは体に蓄積しにくい
また、ローヤルゼリーにはビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸などさまざまなビタミンが含まれていますが、これらはすべて水溶性のビタミンB群に属しているのです。水溶性ビタミンは体から排出されやすく、脂溶性ビタミンのような過剰摂取を心配する必要がほとんどありません。
逆に言えば、大量に摂取しても不要な分は短時間で体外に排出されるので、蓄積しにくいということでもあります。
つまり、水溶性ビタミンは一度に大量に摂取しても、比例して効果が上がるわけではないのです。
少量をこまめに摂取した方が、効果が出やすいのです。
ローヤルゼリーのビタミンB群についても同じで、過剰にならない量を長期にわたって摂取した方が、効果が期待できるというわけです。
こうした含有栄養素の特徴も、ローヤルゼリーの効果を「長い目で見る」必要がある理由のひとつになっているのです。
まとめ-医薬品と同じように考えてはダメ
このように、ローヤルゼリーは短期間で効果が出るではないにもかかわらず、短期間で効果が出ると勘違いしている人がいるのが実情です。ローヤルゼリーをはじめとする健康食品は、医薬品のように即座に効果が出てくれるわけではなく、効果が出るまでにある程度の時間が必要になってくるのです。
まずメーカー側が推奨している3カ月をめどにローヤルゼリーを摂取し、効果が出るかどうか見ていきましょう。