ローヤルゼリーの飲み合わせ(コーヒー・紅茶)
コーヒーや紅茶が好きで、何かにつけて飲んでいる人も多いでしょう。中には、乾燥ローヤルゼリーのカプセルをコーヒーや紅茶で飲んでいる人もいるかもしれません。
ただ、コーヒーや紅茶とローヤルゼリーとの飲み合わせは、良いのでしょうか悪いのでしょうか。
コーヒーや紅茶とローヤルゼリーの相性などについて、説明していきましょう。
ホットコーヒー・紅茶と一緒に飲むのはダメ
まず注意しておいてほしいのは、コーヒーであれ紅茶であれ、あまり温度の高いものと一緒に飲んではいけないということです。理由は、ローヤルゼリーの主成分であるタンパク質が変質してしまう可能性があるからです。
卵白に熱を加えると透明な液体から白い固体に変化しますが、これは熱によってタンパク質が変化しているためで、一般的にタンパク質は60度前後になると変質するとされています。
ローヤルゼリーに含まれているタンパク質の中には、アピシンのようにコラーゲンの生成量アップが期待できるような優れものもあります。
タンパク質の変質によって、この効果が期待できなくなってしまうというわけです。
コンビニで販売しているホットドリンクは60度を超えているようなことは多くないでしょうが、自分で入れたものならば60度を超えている可能性もあります。
ローヤルゼリーを摂取するときには、ホットドリンクで飲まないようにした方がいいでしょう。
ミネラル吸収を妨げるタンニンが含まれている
では、冷たいコーヒーや紅茶なら問題はないのかというと、そうでもないのです。コーヒーや紅茶にはタンニンが含まれており、その殺菌効果が注目されていますが、このタンニンがローヤルゼリーに含まれている栄養素の吸収を妨げてしまう可能性があるのです。
タンニンの殺菌効果が逆効果になる?
タンニンが含まれているものを飲むと、口の中に渋みが残りますが、これはタンニンによって口の粘膜のタンパク質が変質しているためです。細菌にしてもウイルスにしても、主成分はタンパク質なので、タンニンに触れるとタンパク質の変質によって、生命を維持することができなくなってしまいます。
これがタンニンによる殺菌効果のメカニズムで、特にお茶のタンニンは広島大学などの研究でインフルエンザウイルスなどに対して殺菌効果を発揮していることが確認されているのです。
ただ、このタンパク質を変質させる性質が、ローヤルゼリーの主成分であるタンパク質を変質させ、吸収を妨げてしまう可能性は否定できません。
タンニンがミネラルの吸収を妨げる
もうひとつの問題は、タンニンが金属イオンと結びつきやすい性質を持っていることです。ローヤルゼリーには貧血対策に必要となる鉄や銅、骨を丈夫にしてくれるカルシウムやマグネシウム、タンパク質の合成に欠かすことができない亜鉛、ナトリウムの排出を助けて血圧を下げてくれるカリウムなど、多種多様なミネラルが含まれています。
このミネラルがタンニンと結びつくことで、吸収されなくなってしまう可能性があるのです。
貧血や骨粗鬆症、高血圧の予防を目的としてローヤルゼリーを摂取しようと考えているのなら、これらのミネラルの吸収率が下がってしまうのは痛いところです。
薬やサプリメントはお茶ではなく水と一緒に飲むことが推奨されていますが、これはタンニンの悪影響を受けないようにするためなのです。
タンニンにはローヤルゼリーに含まれているタンパク質、ミネラルとも吸収率を下げてしまう可能性があるということになります。
カルシウムの吸収を妨げるシュウ酸も問題
コーヒーや紅茶に含まれているシュウ酸も問題です。シュウ酸はカルシウムと結びついてシュウ酸カルシウムとなり、尿と一緒に排出されてしまうからなのです。
ローヤルゼリーのカルシウムを吸収したとしても、シュウ酸によって排出が促進されれば無意味になってしまいかねません。
しかも、シュウ酸カルシウムは腎臓で結石となってしまうこともあります。
上述のようにコーヒーや紅茶にはカルシウムの吸収に悪影響を及ぼす可能性のあるタンニンが含まれているため、シュウ酸が悪い意味での相乗効果につながってしまいかねないのです。
まとめ-ローヤルゼリーはコーヒー・紅茶と一緒に摂取してはダメ
このように、コーヒーや紅茶にはローヤルゼリーに含まれている栄養素の吸収を妨げる成分が含まれているため、一緒に摂取するとローヤルゼリーの効果が十分に発揮されない可能性が高いのです。ホットで飲んだ場合には、さらに栄養素の吸収率が下がってしまう可能性もあるのです。
このため、コーヒーや紅茶と一緒に摂取することを推奨していないメーカーもあります。
ローヤルゼリーは決して安いものではありませんので、コーヒーや紅茶によって含まれている栄養素を無駄にしたくないところでしょう。
カプセルタイプのローヤルゼリーサプリを摂取するならばコーヒーや紅茶ではなく、必ず水で飲むようにするのがおすすめだと言えます。