ローヤルゼリーの味

同じミツバチ由来の食べ物ということで、ローヤルゼリーもハチミツと同じように甘いのではないかと思っている人も多いのではないでしょうか。
実のところ、その考えはちょっと「甘い」のではないでしょうか。
ハチミツとは原料も作られ方も違うローヤルゼリーの味は、思っているほど「甘い」ものではないのです。

ローヤルゼリーの味は酸味が強い

結論から書いておきましょう。
ローヤルゼリーの味は酸味が強くて刺激があり、ハチミツの甘さとは似ても似つかないものです。
とはいえ、ローヤルゼリー製品には生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調製ローヤルゼリーの3種類があり、味についてもそれぞれ違いがあるのです。

生ローヤルゼリー

女王蜂の幼虫がいる王台に注入されてから72時間以内に採取された生ローヤルゼリーは、最もローヤルゼリー独特の味が残っている製品です。
上述のように酸味が強くて刺激があり、独特の生臭さもあります。
正直なところ、あまりおいしいものではなく、ハチミツの味を想像していた人は面食らうのではないでしょうか。
そもそもローヤルゼリーは女王蜂の幼虫専用に作られた食べ物で、人間が食べることを想定しているわけではないので、仕方がないと言えます。
ハチミツや花粉アレルギーがない限り、このまま食べても特に何の問題もありませんが、ローヤルゼリーの味の癖が好きになれない人にとって、生ローヤルゼリーはハードルが高いといえます。
何かに混ぜるなど、飲みやすくする工夫が必要かもしれません。

乾燥ローヤルゼリー

ローヤルゼリーに熱を加えたり、フリーズドライしたりするなどして乾燥させ、粉末状にしたものが乾燥ローヤルゼリーです。
生ローヤルゼリーに比べると、加工の過程で栄養素が失われている可能性があるものの、味については酸味や生臭さがある程度緩和され、生ローヤルゼリーよりは口にしやすくなっています。
特にカプセル状のものは、味については何の問題もないでしょう。
ただ、粉末状のものはそのままではパサパサして大変、食べにくいという問題点があります。
このため、生ローヤルゼリーと同様、何かに混ぜて摂取することが多くなっています。

調製ローヤルゼリー

ローヤルゼリーに砂糖などを加え、摂取しやすい状態にしたものが調製ローヤルゼリーです。
もともと食べやすいとは言えないローヤルゼリーを少しでも食べやすくするための調製ですから、味について心配することは基本的にありません。
品質についても、全国ローヤルゼリー公正取引協議会では、全体重量の6分の1のローヤルゼリーが含まれていない製品は、調製ローヤルゼリーとは認めないというガイドラインを作成しています。
ローヤルゼリー配合とは名ばかりで、実際には数%しか含まれていないような製品にあたってしまうようなことはないと考えていいでしょう。
ただ、生ローヤルゼリーや乾燥ローヤルゼリーほど栄養素が濃厚に含まれているわけではないことも確かで、食べやすさのために犠牲になっているものはそれなりにありそうです。

なぜハチミツのような味にならないの?

ローヤルゼリーってハチミツと同じミツバチ由来の食べ物なのに、どうして同じ味じゃないのと思ってしまう人もいるでしょう。
そもそもローヤルゼリーとハチミツでは原料も違えば含まれている栄養素も違っていますので、味も違っていて当然というわけです。

ローヤルゼリーの主原料は何?

ハチミツの原料が花の蜜であるのに対し、ローヤルゼリーは花粉が主原料となっています。
成虫になって間もない若い働き蜂が花粉とハチミツを食べ、体内の酵素などで処理することで、ローヤルゼリーになってくれるのです。
花粉は蜜とは違い、糖分がそれほど含まれているわけではないので、花粉を主原料としているローヤルゼリーもそれほど甘くなりようがないというわけです。

ローヤルゼリーに含まれている栄養素は?

味の違いは、含まれている栄養素を見ても分かります。
ハチミツは糖分が全体の8割を占めていますが、ローヤルゼリーの炭水化物は全体の4割強です。
ハチミツにはあまり含まれていないタンパク質が全体の4割弱を占めているなど、同じミツバチ由来の食べ物とは思えないぐらい含まれている栄養素が違っているのです。
カルシウムやマグネシウム、リンといったミネラルも豊富です。
いずれにしても、糖分が少なければ、当然のことながら甘みは少なくなってくるというわけで、ローヤルゼリーはハチミツとは全く別の食べ物だと考えておいた方がいいのではないでしょうか。

結論-ミツバチ由来でも味はさまざま

同じミツバチ由来といっても、ローヤルゼリーとハチミツの味は別物です。
もともと食べ物として作られていないとはいえ、プロポリスもローヤルゼリーとは違う意味で刺激の強い味です。
いずれにしても、ローヤルゼリーの味は「美味」と呼べるようなものではないでしょう。
ミツバチ由来製品は甘いのではないかという先入観は、捨ててしまった方が良さそうです。
人気記事-popular column-