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ローヤルゼリーの成分(ヒスチジン)

ローヤルゼリーにはさまざまなアミノ酸が含まれており、人間の体内で生成できない必須アミノ酸と、生成できる非必須アミノ酸に分けられます。
必須アミノ酸は9種類ありますが、ローヤルゼリーはこのすべてが含まれているという点が大きなメリットです。
ヒスチジンも、必須アミノ酸の一種です。
ヒスチジンの特徴や摂取によるメリット、デメリットなどについて、説明していきましょう。

ヒスチジンにはどのようなメリットがあるの

9種類の必須アミノ酸は、それぞれ違った性質を持っています。
主なものとしては子供の成長促進、ダイエット効果、脳神経の保護、活性酸素の抑制などが挙げられます。

子供の成長には欠かせない

まず、ヒスチジンは必須アミノ酸の一種ですが、すべての人間の体内で生成できないわけではありません。
実は体内で生成できないのは子供だけで、大人は生成が可能だという特徴を持っています。
必須アミノ酸は9種類ありますが、このような特徴を持っているのはヒスチジンだけです。
ヒスチジンは体を作るタンパク質の原料ですが、上述の特徴は大人が生成できるタンパク質は、子供はヒスチジンを体外から摂取しないと生成できないということを意味しています。
つまり、子供の成長を促進させるためには、ヒスチジンの摂取が欠かせないということになります。

ダイエット効果

では、大人にとってのヒスチジンは重要ではないのかというと、そのようなことはありません。
一例を挙げれば、ダイエット効果などは大人にとっても重要だと言っていいでしょう。
ヒスチジンの摂取がダイエットにつながる可能性があることは、ラットを使った動物実験の結果から推測できます。
米国立生物工学情報センターのデータベースによると、実験ではラットにヒスチジンの入った餌を与えたところ、食欲がダウンしたうえ、エネルギー生成時に使用されやすい褐色脂肪細胞が活性化されたことが確認できたといいます。
これは食欲の減退に加え、体内の脂肪が燃焼されやすくなり、体脂肪の減少につながりやすくなるということを意味しています。
ヒスチジンは体内でヒスタミンという物質に変換され、満腹中枢を刺激すると同時に、血行をアップさせることが影響しているのではないかとみられています。

脳神経を保護する

血栓などによって脳にうまく血液が届かなくなると、脳神経が損傷してしまうことがあります。
山口大学医学部の研究によると、脳に血液が行かないようにしたウサギにヒスチジンを投与したところ、脳の損傷を防ぐことができたといいます。
ヒスチジンを投与しない個体では、海馬の細胞がほぼダメになっていたにもかかわらず、ヒスチジンを投与した個体は半分程度が正常な状態で残っていたのです。
このことから、ヒスチジンには脳神経を守る効果があるのではないかとみられています。

活性酸素の働きを抑える

体内の活性酸素は病原菌を退治して免疫力を高める働きがありますが、増えすぎると正常な細胞を傷つけて老化の原因を作ってしまいます。
また、動脈硬化や脂肪肝にも活性酸素が関係しています。
米生物工学情報センターのデータベースによると、マウスにヒスチジンを配合した餌を与えたところ、抗酸化酵素である「SOD」の働きがアップしたことが確認されています。
また、活性酸素の一種である過酸化水素を分解する酵素・カタラーゼの効果も上がっています。
こうした研究結果から、ヒスチジンに抗酸化作用そのものはなくても、活性酸素の働きを抑える効果があるとみられています。

ヒスチジンの「落とし穴」

ただ、ヒスチジン摂取にもデメリットはあります。
上述のようにヒスチジンはヒスタミンという物質の原料で、ヒスチジンの摂取はヒスタミンを増やすことにつながりますが、これが悪影響を及ぼしてしまうこともあるのです。
たとえば、花粉症や喘息といったアレルギー性疾患には、ヒスタミンが関係しています。
花粉のような異物が体内に入ると、体外に排出するために鼻水を増やすのが花粉症発症のメカニズムですが、このときにヒスタミンの分泌量が上昇するのです。
このため、花粉症の治療に当たってはヒスタミンの働きを抑える薬が投与されています。
ヒスチジンを摂取することはヒスタミンの生成量を増やすことにつながり、アレルギー症状を悪化させるリスクを持っているのです。
毎年のようにアレルギー性疾患に悩まされている人にとっては頭の痛いところで、ヒスチジンのメリットとデメリットのどちらを重視するかは、判断の分かれるところです。

まとめ-ヒスチジンは有用だが量には注意

ヒスチジンは子供の成長に必要なだけでなく、ダイエット効果や脳神経の保護、活性酸素の働きを抑えるなどの効果もあり、大人にとっても重要なアミノ酸だといえます。
ただ、ヒスチジンの摂取はヒスタミンを増やし、アレルギー症状を強くするリスクもあります。
アレルギー体質の人の場合は、摂取量に気をつけるべきアミノ酸だといえそうです。
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