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ローヤルゼリーの産地(中国)

日本国内で流通しているローヤルゼリーのうち大半は輸入品で、国産品は極めて少数です。
その輸入品の中でも、9割前後のシェアを占めているとされるのが中国産ローヤルゼリーです。
なぜ中国産ローヤルゼリーが主流になっているのか、生産地としての中国の特徴や、中国産ローヤルゼリーのメリット・デメリットなどについての話を交えながら、説明していきましょう。

なぜ中国産ローヤルゼリーが主流になっているのか

中国産ローヤルゼリーが日本国内で主流になっているのは、生産量そのものが多いためです。

ミツバチは寒さに強いわけではない

ミツバチの中にはニホンミツバチやヒマラヤオオミツバチなど、比較的気温が低い地域でも生育できる種が存在していますが、基本的には寒さに強いとはいえません。
実際、ニホンミツバチの野生種は、冬場の冷え込みが厳しい北海道にはいません。
しかも、寒い時期だと咲いている花があまりないため、ローヤルゼリーの原料となる花粉や花の蜜の入手が困難になってきます。
このため、日本の場合は年間を通じてのローヤルゼリー入手は簡単ではありません。
これに対して、中国南部には冬場の気温が高めの亜熱帯に属する地域があります。
こうした地域では冬場でもローヤルゼリーの原料が入手できるため、年間を通じてローヤルゼリーを入手しやすくなるというわけです。

国土が広いことも有利な材料

ただ、ローヤルゼリーは中国南部だけで生産されているわけではありません。
例えば青海省や陝西省、内蒙古自治区などは冬場の冷え込みが北海道以上に厳しく、年間を通じてローヤルゼリーが生産できるわけではありません。
そういう意味では気象条件自体は日本と大きく変わらないのですが、国土の広さという大きな違いが存在しています。
これは、国土の狭い日本と比較すると、より多くのミツバチを飼育し、より多くのローヤルゼリーを生産できることにつながります。
さすがにこれだけは、日本国内では真似することができませんので、日本の養蜂業者でも中国でローヤルゼリーを生産しているケースが見られます。
中国がローヤルゼリーの輸入先でトップシェアとなっているのは、年間を通じてローヤルゼリーを生産できる地域があることと、国土自体の広さからくるローヤルゼリーの生産量の多さに支えられていると言えそうです。

中国産ローヤルゼリーのメリット・デメリット

では、中国産ローヤルゼリーのメリット・デメリットとしてはどのようなものが挙げられるでしょうか。
メリットとしては生産量の多さからくる入手コストの安さ、デメリットとしては輸送距離などからくる品質面の不安などが挙げられます。

メリットは入手コストの安さ

国産ローヤルゼリーの場合、最安クラスでも8000円台、高いものだと1万円オーバーという製品も珍しくありません。
これは上述のように日本の気候が必ずしも養蜂向きとはいえず、国産ローヤルゼリーの流通量が少ないことが一因です。
これに対して、中国は上述のように国土が広いためローヤルゼリーの生産量が多く、価格を押し下げる要因となっています。
実際、中国産ローヤルゼリーの中には、2000円を切る価格で入手できるものもあります。
ローヤルゼリーの効果を体感したいけれど、価格面が気になるという人にとっては、この価格は大きなメリットとなるのではないでしょうか。
また、中国といえば大気や水質などの汚染が問題になっているため、ローヤルゼリーにも影響が出ているのではないかと考える人もいるでしょうが、少なくとも全国ローヤルゼリー公正取引協議会が販売を認めたものについては、ある程度の品質は保証されていますので、必要以上に心配しなくてもいいでしょう。

デメリットは「鮮度」

ただ、中国産ローヤルゼリーの品質が国産と遜色ないレベルかというと、必ずしもそうとはいい切れません。
輸送中の鮮度の低下という問題が避けられないためです。
特に生ローヤルゼリーは熱や紫外線に弱いため、国産品でも冷凍保存されていますし、購入後は冷蔵庫のチルドルームでの保管が推奨されています。
中国は国土が広いため地域差がありますが、日本から遠く離れた青海省あたりからだと、かなり運ぶのに時間がかかってしまうでしょう。
結果として、ローヤルゼリーの品質が多少なりとも劣化してしまいかねません。
これは運ぶための時間があまりかからない国産品と比較すると、大きなデメリットになっていると言えそうです。
また、中国産ローヤルゼリーの中には全国ローヤルゼリー公正取引協議会の認証を受けていない製品も存在しており、こちらは違う意味で品質に不安があります。

まとめ-安さを取るか、品質を取るか

中国は国土が広く、ローヤルゼリーの生産量も多いため、安く入手することができるのが最大のメリットだといえます。
ただ、距離の関係から、国産ほどの鮮度を保つのが難しいのも確かです。
全国ローヤルゼリー公正取引協議会からローヤルゼリーとしての販売を認められていない粗悪品の存在も気になります。
安さを取るか、品質を取るかは悩ましい選択だと言えそうです。
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