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チュアブルタイプのローヤルゼリー

ローヤルゼリーには固有成分であるデセン酸をはじめ、9種類の必須アミノ酸などさまざまな栄養素が含まれています。
ただ、どれほどの栄養素が含まれていても、ちゃんと吸収されなければ意味がありません。
チュアブルタイプのローヤルゼリーは、栄養素の吸収という点に配慮している製品なのです。
ただ、同じチュアブルタイプといっても「栄養重視」と「味重視」の2種類の製品があり、それぞれ違ったデメリットも抱えているのです。

チュアブルタイプのメリットとは?

チュアブルタイプとは、口の中で噛み砕いて服用する錠剤のことで、舌下の粘膜から栄養を吸収する仕組みになっています。
これが、ローヤルゼリーの栄養をちゃんと吸収するというメリットにつながっているのです。

ローヤルゼリーは酸に弱い

ローヤルゼリーは上述のように、デセン酸や必須アミノ酸をはじめ、骨の生成に欠かせないミネラルであるカルシウムやマグネシウム、リン、ビタミンB群やCなどを含んでいます。
問題は、こうした成分の中には酸に弱いものがあることです。
ローヤルゼリーを普通に摂取した場合、胃酸によって酸に弱い成分が変質し、うまく吸収されなくなるのです。
この結果、ローヤルゼリーの栄養分が十分に生かせなくなってしまうというわけです。

胃酸を弱めると貧血の原因になる

胃酸が問題ならば、酸を弱める成分と一緒に摂取すればいいのではないかと思うかもしれませんが、それはそれで問題があるのです。
胃酸が弱くなると、タンパク質に付着しているビタミンB12の分離がうまくいかなくなり、吸収されにくくなるのです。
ビタミンB12が不足すると、赤血球の生成量が減少し、鉄分を十分に摂取していても貧血になってしまいます。
実際、手術で胃を切り取った人は胃酸が弱くなっているため、ビタミンB12の不足による貧血になりやすいとされています。

チュアブルタイプなら成分は壊れない

上述のように、チュアブルタイプのローヤルゼリーだと、含まれている成分は舌下の粘膜から吸収されることになります。
つまり、胃を減ることがないので、胃酸によって成分が変質してしまうこともないのです。
これによって、ローヤルゼリーに含まれている成分をちゃんと吸収することができるというわけです。
また、胃酸を弱める必要もないため、貧血のリスクもなくなってくれます。
チュアブルタイプのローヤルゼリーは、酸に弱いという問題点を解決する手段のひとつになっているのです。

チュアブルタイプにデメリットはあるの?

ただ、チュアブルタイプのローヤルゼリーにもデメリットはあります。
チュアブルタイプは、ローヤルゼリー製品のうち「調製ローヤルゼリー」に分類されますが、同じチュアブルタイプでも、ローヤルゼリーの含有量が多いものもあれば、必ずしも多いとはいえないものもあります。
これは、調製ローヤルゼリーの定義が「ローヤルゼリーが全体重量の6分の1含まれていること」と、比較的緩やかなためです。
そして、両方とも違ったデメリットを抱えているのです。

ローヤルゼリー含有量が多いと味に問題あり

チュアブルタイプの中でも、錠剤化するための「つなぎ」のみを配合しているタイプは、比較的ローヤルゼリーの含有量が多く、栄養素摂取という点では優れものです。
問題は、ローヤルゼリーの本来の味は酸味が強く、お世辞にも「おいしい」とは言えないものだということです。
ローヤルゼリーの含有量が多いタイプだと、味の問題がクリアされていません。
しかも、チュアブルタイプの場合は舌下の粘膜から吸収させるためにある程度の時間、口内にとどめておく必要があるため、このデメリットは意外と大きなものとなるのです。

味重視だとローヤルゼリー含有量が少ない

上述のように、調製ローヤルゼリーはローヤルゼリーが全体重量の6分の1以上ならばいいので、食べやすくするために砂糖などを加えたタイプの製品もあります。
チュアブルタイプはある程度の時間、口の中に置いておく必要があります。
食べやすさを重視している製品ならば、ずっと口の中に置いても苦になりませんから、大きなメリットになります。
ただ、こうした味重視の製品の中には、ローヤルゼリーの含有量が比較的少ないタイプの製品もあります。
食べやすさを得る代わりに摂取できる栄養素が減っているわけで、健康食品としてはデメリットとしか言えません。

まとめ-栄養素を取るか、食べやすさを取るか

チュアブルタイプのローヤルゼリーは、舌下の粘膜からの栄養素吸収に重点を置いています。
ローヤルゼリーの成分が胃酸によって変質することなく吸収できるのは、大きなメリットと言えます。
あとは、ローヤルゼリーの含有量が多いものを選ぶか、含有量が少なくても食べやすさを重視しているものを選ぶかです。
味については気にしないという人ならば、ローヤルゼリーの含有量重視でいいでしょう。
味に問題がある製品を摂取し続けるのがつらいという人は、食べやすさを重視している製品を選ぶのがおすすめかもれません。
いくら含まれている栄養素が多くても、毎日摂取できなければ意味がないからです。
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