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オーガニックのローヤルゼリー

オーガニックとは「有機栽培の」という意味ですが、ミツバチという動物由来の食べ物にオーガニックというのもちょっと変な気がします。
ただ、実際にはオーガニックのローヤルゼリーが販売されており、農薬をはじめとする化学物質の影響を受けていないというイメージから購入している人もいるかもしれません。
オーガニックのローヤルゼリーとはどのようなものか、説明していきましょう。

ローヤルゼリーも化学物質の影響は無視できない

上述のようにローヤルゼリーはミツバチという動物由来の食べ物ですが、その原料は植物由来です。
働き蜂が花粉やハチミツを食べ、体内でローヤルゼリーを生成し、女王蜂の幼虫の住んでいる「王台」に蓄積していくのです。
問題は、養蜂場の周辺で農薬を使用していると、原料となる花粉に農薬が付着してしまう可能性があるということです。
このような花粉を原料としているローヤルゼリーを摂取すると、農薬の影響を受けてしまう可能性があるのです。
また、近くに化学工場があると、排出物の影響を受けてしまう可能性もあります。
ローヤルゼリーの最大の輸入先は中国ですが、中国では現在、大気汚染が社会問題化しています。
そのような環境で生成されたローヤルゼリーは、汚染物質が紛れ込んでいる可能性があるため「食の安全」という面で不安を感じてしまうのも仕方がないところでしょう。

オーガニックローヤルゼリーを名乗るには条件がある

オーガニックのローヤルゼリーとは、農薬などの化学物質の影響を基本的に受けていない製品のことです。
オーガニックを名乗るためには、認証団体「エコサート」から認められている有機養蜂場で生産されたローヤルゼリーでなければなりません。
エコサートの認証を受けるためには、周辺3キロ以内で農薬が使用されていない、30キロ以内に化学工場がないなど、さまざまな条件をクリアしていなければなりません。
これは、ミツバチの行動範囲がだいたい3キロ前後に限られているため、この範囲で農薬を使用していなければ、農薬が交じっている花粉を使用している可能性が低いと判断できるためです。
エコサートの認証を受けている有機養蜂場には、中国をはじめ海外のものもあります。
中国産というと上述のように品質に不安を感じている人も多いでしょうが、エコサートの認証を受けているならば基本的に安全性は高いと考えていいのではないでしょうか。

農薬は体にどのような悪影響を与える可能性があるのか

では、農薬は果たして体にどのような悪影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。
一例を挙げると、殺虫剤として使用されているネオニコチノイド系や有機リン系の農薬には、人間の神経系に悪影響を与える可能性があることが指摘されているのです。

神経系に悪影響を与える可能性のある農薬も

神経伝達物質のうち、自律神経のひとつである副交感神経から分泌されているのがアセチルコリンです。
副交感神経は複数の細胞からなっていますが、細胞から細胞への信号の伝達はアセチルコリンによって行われています。
神経細胞から分泌されたアセチルコリンは、別の細胞のアセチルコリン受容体に働きかけ、信号が伝えられる仕組みになっているのです。
ところが、ネオニコチノイド系の農薬はこのアセチルコリン受容体と結合してしまうため、アセチルコリンが分泌されていないにもかかわらず、誤った信号が伝えられてしまうことになるのです。
また、信号を伝達し終わったあとのアセチルコリンは分解される仕組みになっています。
そうしないと、いつまでも信号が伝達し続けられることになるためです。
有機リン系の農薬は、アセチルコリンの分解を妨げる働きがあり、これによっていつまでも信号が伝え続けられるような状態になってしまう可能性があるのです。

日本でも使用されているネオニコチノイド系と有機リン系

こうした農薬が、比較的規制の緩い海外でのみ使用されているのなら、国産ローヤルゼリーを購入すればいいということになります。
ところが、ネオニコチノイド系農薬も有機リン系農薬も、日本での使用が認められているのです。
有機養蜂場で生産されていないローヤルゼリーだと、これらの農薬の影響が否定できないというわけで、これでは「国産品ならば大丈夫」ということにはならなくなってしまいます。
国産品であるからといって安心できないわけで、有機養蜂場で生産されているかどうかも確認しておく必要があるということになりそうです。

まとめ-ローヤルゼリー選びの有力な材料になる

「オーガニック」を売りにしているローヤルゼリー製品はいくつかありますが、その場合でもエコサートの認証を受けているかどうかは重要です。
農薬の影響については、上述のように国産品であっても全くないとは言い切れないのが実情なので、エコサート認定の有機養蜂場で生産されているというのは、ローヤルゼリー製品選びにおいて有利な材料になるのではないでしょうか。
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